図解入門ビジネス 最新MMT[現代貨幣理論]がよくわかる本 (単行本)

図解入門ビジネス 最新MMT[現代貨幣理論]がよくわかる本
フォーマット:
単行本 電子書籍
著者 望月 慎
ジャンル ビジネス
シリーズ 図解入門 > 図解入門ビジネス
書店発売日 2020/03/24
ISBN 9784798060439
判型・ページ数 A5・192ページ
定価 1760円
(本体1600円+税10%)

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MMT(現代貨幣理論)は、海外の大物経済学者を巻き込み、論争を起こしてきた異色の経済理論です。日本でも2019年からMMTに関する著作や報道が相次いで注目が高まっています。本書は、MMT経済理論の概要や構造を図解でわかりやすく解説し、よくある批判と誤解について解答する入門書です。MMTの名を半端に振りかざした粗雑な議論が増えている今「そもそもMMTとはなんぞや」というところを平易な形で入門者にもわかりやすく解説します。
第1章 MMTとは
 1-1 MMTの概観
 1-2 MMTが生まれてきた理論的背景① MMTへの経済学的系譜
 1-3 MMTが生まれてきた理論的背景② 内生的貨幣供給理論の展開とMMT
 1-4 MMTが注目されるに至った政治経済的背景
 1-5 MMTに対するよくある批判とその反論 前編
 1-6 MMTに対するよくある批判とその反論 後編
 コラム MMT、リフレ派、積極財政派の違い

第2章 租税貨幣論
 2-1 「モズラーの名刺」モデル
 2-2 “税が貨幣を駆動する”
 2-3 支出が先、税が後
 2-4 国債は金利操作のためにある
 2-5 現代通貨制度における財政システムの概観
 2-6 政府と中央銀行の連結の詳細
 コラム 貨幣の起源と歴史~商品貨幣論・金属主義の誤謬~

第3章 機能的財政論
 3-1 機能的財政論とは何か
 3-2 財政政策の手法:裁量的財政政策の忌避と自動安定化重視
 3-3 支出① 「呼び水」政策の落とし穴
 3-4 支出② 「的を絞った支出」
 3-5 税① 税の経済的効果と「悪」への課税
 3-6 税② 望ましい税制/不適切な税制
 3-7 機能的財政論で考える「政府債務の将来負担」問題
 3-8 本当の意味での「将来へのツケ回し」とは何か
 コラム MMTの金利政策懐疑論

第4章 信用貨幣論・内生的貨幣供給理論
 4-1 信用創造(銀行預金の創造)
 4-2 信用創造に関する通俗的誤解とその修正
 4-3 銀行預金による決済
 4-4 信用貨幣論
 4-5 内生的貨幣供給理論
 4-6 Monetary Circuit Theory(あるいはCredit Theory of Money)
 4-7 Monetary Circuit Theoryにおける利潤
 4-8 MCTに基づいたハイパーインフレーションの考察
 コラム 銀行が預金集めをする理由と、法定準備制度の実際

第5章 債務ヒエラルキー・債務ピラミッド
 5-1 債務ヒエラルキー・債務ピラミッドとは
 5-2 債務ヒエラルキーの崩壊と再形成① 経済のドル化
 5-3 債務ヒエラルキーの崩壊と再形成② ソマリアシリングの顛末
 5-4 様々な決済手法とグラデーションとしての貨幣
 5-5 「貨幣の循環的論理」に基づく無税国家の成立可能性についての検討
 コラム 現実の「無税国家」の分析~サウジアラビア、アラブ首長国連邦~

第6章 ストック・フロー一貫モデル
 6-1 ストック・フロー一貫モデルとは① 会計的一貫性
 6-2 ストック・フロー一貫モデルとは② 需要主導型の方程式体系
 6-3 会計的一貫性とその含意① ゴルディロックス・エコノミーの凋落
 6-4 会計的一貫性とその含意② 財政「黒字」の危険性
 6-5 需要主導型の方程式体系の詳細① ケインズ型の方程式体系と行動様式・行動特性
 6-6 需要主導型の方程式体系の詳細② ストック・フロー比率の「ノルム」
 6-7 実例への適用① 世界金融危機(GFC)
 6-8 実例への適用② ユーロ危機
 6-9 会計的一貫性に基づくバランスシート表/取引フロー表
 コラム マネー・マネージャー資本主義と「ミンスキーの半世紀」

第7章 ジョブ・ギャランティ
 7-1 ジョブ・ギャランティとは何か
 7-2 労働力の“バッファー・ストック”という概念
 7-3 バッファー・ストック① 反循環的経済調整機能
 7-4 バッファー・ストック② 労働力陳腐化防止と産業変革の円滑化
 7-5 バッファー・ストック③ 中核的構成要素と一時的構成要素
 7-6 ジョブ・ギャランティが提唱される背景
 7-7 ジョブ・ギャランティは「最低限」であって「万能薬」ではない
 7-8 ジョブ・ギャランティの詳細と主なベネフィット
 7-9 ジョブ・ギャランティ vs. ベーシック・インカム
 コラム グリーン・ニューディールとジョブ・ギャランティの“距離感”

第8章 MMTの開放経済(国際経済)分析
 8-1 為替制度・通貨制度
 8-2 為替制度・通貨制度① 固定相場制、金本位制、カレンシーボード制
 8-3 為替制度・通貨制度② 通貨同盟(共通通貨)
 8-4 為替制度・通貨制度③ 変動相場制
 8-5 国際貿易の“機能的”アプローチ① 輸出は“費用”、輸入は“便益”
 8-6 国際貿易の“機能的”アプローチ② 貿易赤字の持続可能性
 8-7 国際貿易の“機能的”アプローチ③ 貿易赤字と産業・雇用
 8-8 ストック・フロー一貫モデルに基づく国際収支分析
 コラム 実際の通貨危機・財政危機に関するMMT的考察

第9章 MMTによって防ぐことができる様々な誤り
 9-1 MMTのレンズによる矯正
 9-2 誤り① 「財政赤字は維持不可能であり、財政黒字を目指すべき」
 9-3 誤り② 「量的緩和によって経済を刺激できる」
 9-4 誤り③ 「中央銀行が将来のマネーサプライの拡大を約束すれば、インフレを起こせる」
 9-5 誤り④ 「財政出動はクラウディングアウト効果、マンデル=フレミング効果により無効である」
 9-6 誤り⑤ 「財政支出によって経済刺激すれば、むしろ財政再建につながるので財政出動するべきだ」
 9-7 誤り⑥ 「政府の資産も合わせた“政府純債務”では日本は健全だから財政は大丈夫」
 9-8 誤り⑦ 「日本が財政破綻しないのは民間貯蓄超過、経常収支黒字のおかげである」
 コラム 経済論議における誤謬のパターン

第10章 MMTに関連する発展的な議論
 10-1 信用創造廃止論批判① 信用創造廃止論とは
 10-2 信用創造廃止論批判② 貨幣と決済に対する誤解
 10-3 信用創造廃止論批判③ 金融システムとマクロ経済についての無理解
 10-4 金利政策についてのMMT的総括
 10-5 国債廃止論の理論的構造
 10-6 国債廃止論の留意点
 コラム では中央銀行は何をするのか?

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