秀和システム

外資系コンサルタントの図解の技術

ビジネス上の問題の8割は図解で解決できる
外資系コンサルティングファームで活躍した著者が教える「わかりやすい」と評判のテクニック
使うのは、たった7つのテンプレート

表紙イメージ
 ~「はじめに」より抜粋~

コンサルティングファームで「資料づくり」といえば、それは多くの場合「図解づくり」を意味します。伝えたいことを文章で長々と説明するのではなく、パッと見てわかるように図解する、ということです。文字でびっしり埋まった資料では、誰も読んでくれません。コンサルタントはみな図解を駆使して、わかりやすい資料にするためにいろんな工夫をします。
よい図解、わかりやすい図解には一定のパターンがあります。基本となるのはたった7つのパターンだけです。その7つのパターンをテンプレートとして使えば、どんな内容であっても、簡単に、しかも効果的に図解がつくれます。
私はこれまでコンサルタントとして仕事をしてきた中で、様々な企業のいろいろな問題を、図解を使って分析し、整理し、解決に導いてきました。そうした経験から、文章より直感に訴えかける力が強い図解は、多くの場面で問題解決に役立つツールだと確信しています。

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■覚えるのは、たった7つのテンプレート

図解はゼロからつくるのではなく、テンプレートに当てはめてつくるものです。テンプレートには、一流のコンサルタントたちが実践の中で培ったありとあらゆるものが詰まっています。図解のテンプレートを学ぶことは、一流コンサルタントたちの思考法や実践力を学ぶことと同じです。

図解が持つ4機能
内訳を出す 要素を分解して、構成する内容を列挙する
比較を行う 要素を列挙して、「どれがよくて、どれが悪いのか」、あるいは、「何が同じで何が違うのか」比較を行うこと
範囲を見る 要素をいくつかの範囲に分けて、特徴を表す。各範囲が重なり合うこともある
関係を表す 原因と結果の因果関係、時系列や順序などの前後関係を表す

テンプレートの4分類
表組  縦軸と横軸を使って、見出しの要点をまとめたり比較したりする。表やテーブルに相当するもの
樹形  根幹になる要素を起点にして、展開したり訴求したりする
集合  たくさんある要素をまとめたり、分類したりする
関係  要素間の関係を表す

この4機能と4分類を図解で表すと下のようになります。
 

この中で、「集合」と「関係」は、さらに分解することができます。最終的には、下記のように分類できます。
 

テンプレートその①表組型

表組型は、その名が示すとおり、表のように縦と横にブロックを並べた図解です。「列挙した要素の要点を表す」か「列挙した要点を比較する」場合に適しています。

表組型の図解例
 
 
 
 

テンプレートその②樹形型

樹形型は、樹の幹から枝葉が分岐していく様なイメージの図解です。「全体の構成を俯瞰したい」「原因を遡って探りたい」「主張の根拠を示したい」という場合に適しています。

樹形型の図解例
 
 
 

テンプレートその③段階型

段階型は、要点を順序で並べた図解です。時系列や前後関係がある事柄を示す際に使います。

段階型の図解例
 
 

テンプレートその④相関型

段階型が一方通行で矢印が進むのに対して、相関型は矢印が乱れ飛ぶような図解です。因果関係や依存関係、発信・受信といった関係を示す際に使います。

相関型の図解例
 
 
 

テンプレートその⑤座標型

座標型は、その名のとおり、座標軸を用いた図解です。個々の項目の全体における位置関係や、相対的な関係を示したい場合に適しています。

座標型の図解例
 
 
 

テンプレートその⑥階級型

階級型は、三角形をいくつかに分割した図解です。ある集合を階級づけしたい場合に適しています。

階級型の図解例
 
 

テンプレートその⑦包含型

包含型は、要素の集合をそれぞれ丸や四角で囲んで表現した図解です。満たすべき条件を示したり、集合同士の関係を示したい場合に使います。

包含型の図解例
 
 
 

■複数テンプレートの組み合わせ技

7つのテンプレートを使えば、ほとんどの物事を図解化できますが、これらのテンプレートを組み合わせることで、もっと流麗で洗練された図解をつくることができます。下で紹介する図解例は、どれも実践的で実際の業務にも使えるものばかりです。

 
 
 
 
 
 
 
 

目次

はじめに 図解の力を手に入れて「できるビジネスマン」になろう!

凡人の私がコンサルティングファームで活躍できた理由

7つのテンプレートを覚えるだけで、どんな内容でも図解できるようになる

ビジネス上の問題の8割は、図解化すれば解決できる

第1章 図解の3つの目的

1 図解すれば人に伝わる

「わかりにくい」という印象を持たれてしまうだけで話を聴いてもらえない

人は頭の中ですべての情報を図解に変換している!

2 図解すれば考えがまとまる

「図解すること」は「考えを整理すること」と同じ行為

問題を図解で整理整頓できれば、解決したも同然

3 図解すれば話がまとまる

多人数が参加する会議は論点が不明確になりがち

ホワイトボードにささっと図解するだけで議論がまとまる

第2章 図解についての5つの誤解

1 誤解①最初から正しい図解を描かないといけない

初版はボツになると心得る

図解に必要なのは、仮決め試行力

コラム 思考力よりも試行力

2 誤解②図を描くにはパソコンを使わなければいけない

実はパソコンは図解をつくるのには適していない

図解は裏紙にボールペンで描こう

3 誤解③美しいデザインにするために時間をかけるべき

オシャレなお店の案内図を見ても、お店にたどり着けない

図解は3分で描こう

4 誤解④イラスト・色彩は豊富に使ったほうがいい

意味のないイラストや色彩は幼稚に見えるだけ

図解は同系色で統一し、シンプルに描こう

5 誤解⑤詳しい説明文を入れる必要がある

情報量の多さが伝わりやすさではない

図解は情報の整理整頓

第3章 7つのテンプレート図解術

1 図解はテンプレートを使ってつくろう

テンプレートには一流のコンサルタントのノウハウが詰まっている

図解が持つべき機能は4つ

7つのテンプレートですべてが表現できる

2 テンプレートその①表組型

表組型の6つの用語を覚えよう

列挙した要素の要点を表す場合に使おう

列挙した要点を比較する場合に使おう

評点を使ってみよう

見出しを2段にしてみよう

3 テンプレートその②樹形型

全体の構成を俯瞰したい場合に使おう

原因を遡って探りたい場合に使おう

主張の根拠を示したい場合に使おう

4 テンプレートその③段階型

順番や時系列などに沿った進行を示したい場合に使おう

順番や時系列などに沿ってレベルがあがる場合に使おう

5 テンプレートその④相関型

因果関係を示す場合に使おう

原因と結果が循環する場合に使おう

複雑な依存関係を整理する場合に使おう

6 テンプレートその⑤座標型

全体における位置関係を示したい場合に使おう

要素間に相関関係がないように注意しよう

全体を4つに分類したい場合に使おう

7 テンプレートその⑥階級型

集合を階級づけしたい場合に使おう

トップの三角形を大きく細長くしよう

階級づけしたくない場合には使わないようにしよう

8 テンプレートその⑦包含型

満たすべき条件を示す場合に使おう

集合同士の関係を示したい場合に使おう

第4章 テンプレートの組み合わせ技

1 表組型と段階型を組み合わせてみよう

ガントチャートは段階型の図解

担当別の表組型を組み合わせよう

ヘッダ部分を整理しよう

2 表組型と相関型を組み合わせてみよう

フローチャートは相関型の図解

担当別の表組型を組み合わせよう

3 包含型と相関型を組み合わせてみよう

包含型を組み合わせて複雑な図解をわかりやすくしよう

「複雑であること」自体を伝えたい場合に使ってみよう

あえて複雑さを見せたい場合に使ってみよう

コラム 路線図に学ぶ図解のコツ

第5章 見せる図解のための6つの仕上げテクニック

1 統一感をつくろう

色がバラバラなだけで落ち着きがなくなる

統一色を使ってプロフェッショナル感を出そう

異なる色を使うには「理由」が必要

複数ページのスライドをつくるときはレイアウトも統一しよう

2 方向を揃えよう

方向がバラバラだと受け手が疲れる

方向を揃えて見やすくしよう

3 角と端を揃えよう

不揃いな図解は整理されていない印象になる

角や端を揃えるだけで理路整然とした印象になる

ブロックのサイズは黄金比に近づけよう

コラム タージマハルに学ぶ左右対称の美しさ

4 メリハリをつけよう

区切りのない図解はわかりにくい

ヘッダ行・ヘッダ列は色を変えよう

余白を広くしよう

境界線をつけよう

重要度が高い箇所は文字を大きくしよう

5 5つを超えたら分類を見直そう

表組型の見出しは5つ以内にしよう

段階型のステップは5つ以内にしよう

階層型の階層数は5つ以内にしよう

コラム 短期記憶と長期記憶

6 1点をハイライトしよう

ポイントが多いと伝わらない

重要ポイントを1点に絞ってハイライトしよう

循環のスタートを明確にするためにも使おう

コラム 学習もポイントを絞ると進めやすい

第6章 ストーリーで学ぶ図解の使い方

1 現状を明確にしよう

現状は過去や未来と対比させるとわかりやすくなる

表組型のテンプレートを使って複数の項目を比較しよう

2 ターゲットを分類しよう

ターゲットを分類すれば打つ手が見えてくる

階級型のテンプレートを使ってランク分けしてみよう

3 取引先ランク別の施策をまとめよう

ランク別の施策をまとめるには表組型を使おう

4 特定の条件に当てはまる重点管理対象を設定しよう

包含型のテンプレートを使えば重点管理対象がハッキリ見える

5 製品分類別の施策をまとめよう

膨大な製品も分類すればやるべきことが見えてくる

座標型のテンプレートで各製品の位置づけを明確にしよう

6 取り組みのロードマップをつくろう

プロジェクトの進捗は段階型の図解で示そう

7 不良在庫を原因別に分類しよう

原因別に分類するなら樹形型のテンプレートを使おう

8 不良在庫が発生する原因を分析しよう

複雑な関係の説明こそ図解の出番

複雑な関係は相関型の図解でスッキリ見せよう

著者プロフィール

橋本 歌麻呂(はしもと・うたまろ)
 大阪大学経済学部卒業後、一般事業会社で営業やシステム開発を経験する。その後、外資系コンサルティングファーム(アクセンチュア・デロイトトーマツコンサルティング)にて、クライアント企業の業務改善や大規模システム導入プロジェクトなどのコンサルティングで実績をあげる。物事を図解化してわかりやすく説明する能力は、クライアントから高い評価を得ている。

 大学を卒業して間もない間は、空気を読めないとか、話が回りくどいとか、コミュニケーション面の弱さを指摘され、社会人として生きる厳しさを身を持って思い知らされた。それにも関わらず、持ち前の向上心と苦労を厭わない仕事熱心さにより、周りから一定の評価を得た。そして図解化のスキルを磨いたことがブレークスルーとなって、顧客からの信頼を勝ち得た。

 現在は独立の経営コンサルタントとして、引き続きクライアント企業の業務改善や、人材育成のため研修を中心に活躍している。

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