ビジネスマン教科書 これで半導体のすべてがわかる! 改訂版
概 要
本書は、半導体の専門家以外のビジネスマンでも理解しやすいように、半導体の基本、LSIやメモリの種類と仕組みだけでなく、半導体産業のいまと未来、半導体製作の全工程、半導体世界の今後の展望など幅広く解説した半導体の入門書です。LED、光センサ、フォトダイオード、太陽電池、半導体レーザー、イメージセンサ、ASIC、プログラマブルデバイス、DSPなど半導体関連の主要キーワードも豊富に紹介しています。専門用語は脚注を加え、豊富な図解でやさしく解説しています。前著『これで半導体のすべてがわかる!』の情報をアップデートした改訂版です。半導体にかかわる全ビジネスマン必読の一冊です。
| 著者 | 西久保靖彦 |
| 価格 | 円(税込)(本体1600円) |
| ISBN | 978-4-7980-1713-6 |
| 発売日 | 2007/07/21 |
| 判型 | A5 |
| 色数 | 2色 |
| ページ数 | 200 |
| CD/DVD | - |
| 対象読者 | 入門 |
| シリーズ | - |
目次
第1章 半導体とは何か
1-1 TVや新聞をにぎわしている意味の半導体とは?
身の回りには半導体製品があふれている
半導体とは、電気抵抗が導体と絶縁体の中間にある材料
1-2 半導体は極小回路基板
半導体はシリコン材料上につくられた回路
シリコンは石ころや砂の中にある
1-3 半導体材料の電気抵抗って、何で決まるの?
電気抵抗って何?
半導体の電気抵抗を決める自由電子
半導体は、導体や絶縁体と、どこが違うのか?
コラム シリコン以外の半導体材料
1-4 シリコンの原子構造
単独で半導体材料となるシリコンの原子番号は14である
シリコン単結晶は、なぜ安定な結晶状態なのか?
シリコン結晶状態には、単結晶、多結晶、非結晶がある
1-5 不純物の種類によってP型とN型の半導体になる
N型半導体
P型半導体
1-6 トランジスタの分類と機能
トランジスタの分類は?
トランジスタの機能
1-7 トランジスタの基本、バイポーラトランジスタとは?
バイポーラトランジスタは、サンドイッチ構造
NPNトランジスタの増幅作用
1-8 MOS型トランジスタはIC、LSI向き
MOS型トランジスタ
MOS型トランジスタの基本構造はシンプル
MOS型トランジスタは、NMOS、PMOS、CMOSの3種類
1-9 ダイオードってどんなもの?
ダイオードとは?
ダイオードの整流作用の実際
脚光を浴びる各種のダイオード
発光ダイオードは話題のダイオード
第2章 半導体産業のいまと未来
2-1 成長が続く世界半導体産業と日本
IT時代で成長が続く世界半導体産業
日米欧、そして振興アジアとの熾烈な戦い
世界半導体売上ランキングと日本半導体メーカー
日本の半導体市場動向
2-2 日本半導体産業再攻勢と各社の得意分野
日本半導体産業の再攻勢
ルネサスはマイコンを旗艦にシステムソリューション事業を
東芝は個別半導体、システムLSI、メモリの3本柱
NECエレクトロニクスはシステムLSI、マイコン、個別半導体
IDM型の松下はデジタル家電向けシステムLSIに強み
エルピーダメモリは、DRAMでの世界一を狙う
2-3 半導体産業をけん引するデジタル家電と自動車業界
薄型テレビがけん引するデジタル家電市場
今後の急成長が期待される分野は自動車産業
デジタル家電、自動車向け半導体を支えるシステムLSI技術
2-4 将来を担う日本の半導体研究開発計画
つくば半導体コンソーシアム
Selete 半導体先端テクノロジーズ
MIRAIプロジェクト
STARC 半導体理工学研究センター
2-5 半導体関連産業と半導体メーカーの産業形態
半導体関連産業の中心に位置するのが半導体メーカー
半導体メーカーの産業形態
2-6 半導体商社
半導体商社の機能と営業形態
半導体商社の企業形態
半導体商社はソリューション・プロバイダーへ
2-7 半導体製造装置産業
半導体産業と一心同体である製造装置産業
半導体製造装置産業における日本の位置
シェアが大きい日本の半導体製造装置6種
第3章 LSIについて知ろう
3-1 IC、LSIの半導体デバイスはCMOSが主流
CMOSって何だ?
実は、CMOS=PMOS+NMOSである
CMOSインバータ回路が低消費電力のわけ
CMOSインバータ動作が、デジタル回路に向いているわけ
CMOSデジタル回路に重要な、ANDとORの論理ゲート
3-2 スーパー電子部品のLSIが電子機器を極小化!
数百万個もの電子部品を搭載したのがLSI
部品のLSI化が、夢の超小型かつ軽量な電子機器を実現!
ICとLSIはどこが違う?
シリコンウエーハ上のLSIは、半導体素子の集合体
3-3 LSIの機能分類 LSIを機能の側面から分類すると4種類に
メモリ
マイクロプロセッサ
ASIC
システムLSI
3-4 複数機能をワンチップ化 システムLSIの中身
システムLSIで電子機器のシステム統合
システムLSIは日本の重要な武器である!
3-5 マイコンは、どのように動作しているのだろう?
マイコンの中身は?
3-6 アナログLSIとデジタルLSIの違いって?
アナログとデジタルは何が違うのか?
アナログLSIとデジタルLSI
第4章 情報化社会に役立ついろいろなメモリ
4-1 パソコンで大量消費するDRAMとその他のメモリ
読み出し専用のROMと読み出し書き込みが可能なRAM
DRAMとは、どんなタイプのメモリか?
フラッシュメモリはデジタルカメラや携帯に使用
4-2 DRAMメモリセル構造と動作
DRAMの1ビットであるメモリセル構造
メモリセルのデータ書き込み、記憶保持、データ読み出し方法
4-3 半導体市場をけん引するDRAM
DRAMが半導体市場をけん引してきたわけ
半導体産業の発展は1チップに搭載できるDRAM容量の増大
半導体技術の進歩は微細加工技術の進歩でもある
日本の半導体産業ビジネスは、DRAMからシステムLSIへ
4-4 急激な市場拡大をするフラッシュメモリとは?
半導体産業に再び息吹を与えたフラッシュメモリ
フラッシュメモリの基本構造と動作原理
4-5 フラッシュメモリの分類と特長
構成方法によって、大きくNAND型とNOR型に分類
NAND型とNOR型の主な用途と市場
4-6 メモリーカードがつなぐネットワーク世界
メモリーカードがストレージの主役へ
デジタル機器向けではSDカードが一歩抜け出す
4-7 DRAMに代わる次世代メモリ
高度情報社会には、より大容量のメモリが必要
次世代の有力候補はFRAMとMRAM
ICカードやRFIDに実用化されているFRAM
大きな可能性を秘めたMRAM
次世代メモリ技術の今後の動向
その他の話題となっている不揮発性メモリは?
第5章 半導体の前工程
5-1 LSIができるまで
半導体ができるまでの工程
前工程(ウエーハプロセス)
後工程(組み立て、実装)
5-2 クリーンルームと無塵衣でゴミをシャットアウト
半導体工場はきれい好き
クリーンルームと無塵衣
クリーンルームのきれいさは山手線内に仁丹が1つ!
クリーンルームには、いつも清浄エアーが流れている
5-3 LSIの基板材料であるシリコンウエーハ
半導体基板となるシリコンウエーハとは
シリコンウエーハの製造工程
5-4 シリコンウエーハの大口径化と薄厚化
シリコンサイクル
ウエーハサイズ大口径化とチップの取れ数
電子機器の高密度化で薄いチップを要求
シリコンウエーハの裏面研磨による薄厚化
5-5 半導体製造に必要な膜の種類
LSI製造には、いろいろな種類の膜が必要
各種の膜の役割
5-6 素子構造に必要な薄膜の形成方法は?
薄膜を形成する3種類の方法
5-7 微細パターン形成のためのリソグラフィ技術
リソグラフィ技術
リソグラフィ工程の流れ
5-8 微細加工限界を決めるステッパー露光技術
ウエーハに回路パターンを焼き付ける露光
最先端露光技術で活躍するステッパー
ステッパーの光源
5-9 65nm以降の次世代露光技術
露光機の光源は、より短波長に
電子ビームを使ったEB露光機も登場
露光装置の延命
液浸露光装置
5-10 3次元微細加工の決め手 エッチング
エッチングは3次元の形状加工
エッチング方法はウェット式とドライ式
5-11 シリコンウエーハにP型、N型領域をつくり込む
シリコンにP型やN型半導体領域をつくる不純物拡散工程
イオン注入法(イオン・インプランテーション)
5-12 金属配線は多層構造の摩天楼
最先端LSIの配線は6~7層に及ぶ多層配線へ
配線遅延がLSI高性能化を阻害する
配線材料をアルミから銅へ代え電気抵抗を減少
低誘電率材料を用いて配線間容量の減少
多層配線構造では平坦化CMP技術が必須
5-13 半導体設計ルールとデバイスの微細化限界
半導体の設計ルール
トランジスタ寸法限界と微細化可能性
CMOSデバイスの将来予測
将来予測を実現するための阻害要因の解決策
第6章 半導体の後工程
6-1 シリコンチップをパッケージに実装するまで
重要度を増すLSI製造の後工程
後工程の流れ(シリコンチップをパッケージに実装するまで)
6-2 パッケージは、ピン挿入型より表面実装型へ
LSI性能向上にあわせて、パッケージに要求される技術
パッケージ形状はピン挿入型と表面実装型
6-3 面全体を使うエリア型パッケージが主流に
モバイル機器の軽薄短小・高密度に応えるエリア型
表面実装型パッケージ「BGA」
外形寸法がチップと同じ大きさのCSP
QFP vs BGA vs CSP
6-4 一貫ウエーハ工程でつくるウエーハレベルCSP
チップ自身の大きさが究極サイズのウエーハレベルCSP
前工程から後工程まで一気通貫のプロセス
ウエーハレベルCSPの特長と用途
6-5 電子機器の高機能・薄小型化を支えるSIP
3次元実装化が進み実装密度が2以上に
高付加価値をもたらしたSIPの登場
SIP搭載のチップ数を増加させるウエーハ薄厚化技術
6-6 SIPはパッケージ技術からソリューション技術へ
従来のSIPの考え方はSOCの補完的役割が大きかった
SIPは高性能電子機器の開発期間短縮にはならなかった?
現在はSIP単独からSIP×SOCのソリューションへ
SIPには最新設計のチップが必要になる
6-7 環境にやさしい鉛フリー化実装技術
半導体業界の環境対応
鉛が人体に与える影響
端子部から鉛フリー対応がはじまっている
6-8 LSIチップの良否判定テストはどのようにするか?
開発工程でのテスト
半導体製造工程におけるテスト
増大するテスト負荷とコスト
第7章 とっても気になる半導体キーワードを理解しよう!
7-1 照明器具、大型ディスプレイ、民生機器へと用途拡大するLED
LEDは高輝度で長寿命により一段と用途が拡大
発光ダイオード(LED)の基本構造と原理
白色照明へのLED応用で蛍光灯がなくなるかも?
照明向け白色LEDの原理と、その実現可能性は?
7-2 光センサとフォトダイオード、フォトトランジスタ
光センサ
フォトダイオード
光センサはあらゆるところに使用されている
7-3 クリーンエネルギーを生み出す太陽電池
太陽光をエネルギーとして利用
太陽電池の種類
太陽電池の原理
太陽電池モジュール
7-4 光通信に大活躍の半導体レーザー
高速通信を支える光通信システム
半導体レーザーの役割
半導体レーザーの原理
7-5 デジタルカメラや携帯カメラのイメージセンサ
イメージセンサの種類
イメージセンサの仕組み
CCDの原理と特長
CMOSイメージセンサの原理と特長
7-6 ASICとは何か? システムLSIとどこが違う?
ASICの用途と分類
ASICの実現・製造方法による分類
7-7 プログラマブルデバイス(UPIC)の種類
プログラマブルデバイスとは?
FPGA(Field Programmable Gate Array)
CPLD(Complex Programmable Logic Device)
ストラクチャードASIC
7-8 アナログとデジタルの混在 ミックスドシグナルLSI
アナログとデジタル回路をワンチップに搭載
ミックスドシグナルLSIの応用分野
ミックスドシグナルLSIの中身は?
ミックスドシグナルLSIの設計
7-9 DSPはデジタル信号の高速処理が得意
音声・画像の高速処理用プロセッサ
DSP採用で大きく向上した電子機器
DSPと汎用マイクロプロセッサはどこが違うのか?
7-10 半導体業界でいうIPとは?
LSIの設計も重要な知的財産
システムLSI設計の決め手になるIP再利用設計
IP再利用の効率的設計環境
第8章 半導体世界の今後の展望
8-1 進化するデジタルテレビ放送
デジタルTVによるユビキタス社会
デジタルTVは技術の集大成
ワンセグ携帯向けモバイル放送
8-2 携帯電話はマルチメディア情報端末に進化
携帯電話の急激な伸び
携帯電話がマルチメディア端末になった
第3世代携帯電話とシステムLSIセット
8-3 ICカードは超小型軽量コンピュータ
セキュリティが高いICカード
ICカードの中味は、CPUとメモリ
非接触ICカードによる電子マネー化が進む
8-4 流通の世界を変えるICタグ
ICタグとは何か?
ICタグの特徴とビジネスへの応用
ICタグの動作原理
ICタグを0.05mm角の粉末ICチップで実現
8-5 ハイビジョン対応の高画質大容量化DVD
DVDの原理
青色レーザ登場で大容量化が可能に
高画質大容量化DVD規格は統一化できずに併走
DVDレコーダの基本構成
8-6 自動車はマイコンとセンサのかたまり
半導体の主要顧客に成長する自動車産業
コンピュータに加えてセンサの搭載
一段と進む自動車の電子化
8-7 ロボットは鉄腕アトムになれるか?
産業用ロボットから人型ロボットへ
ロボットの基本動作
たくさんの半導体が使用されている
鉄腕アトムに近づくための要素技術はまだ山積み?
8-8 パソコン高性能化は頭脳CPUの高性能化
CPU高性能化は半導体技術の進歩
半導体製造技術の微細化による動作周波数の向上
微細化による消費電力・発熱の低減
CPUテクノロジ世界での問題のひとつは発熱量増大
8-9 今後のCPU高性能化はマルチコア
限界にきているシングルコア
マルチコアの登場
マルチコア技術
インテル社もシングルコアからデュアルコアへ移行
民生機器、ゲーム機でのマルチコア化も進む
マルチCPUの究極、グリッドコンピューティングとは?
8-10 ナノレベルに到達した半導体技術
ナノテクノロジー
カーボンナノチューブ
ナノテク技術による単一電子トランジスタ
8-11 半導体微細加工技術から生まれたMEMS
MEMSとは?
MEMSとバイオテクノロジーの融合
バイオMEMSチップ

