図解入門ビジネス 最新コーポレートファイナンスがよ~くわかる本

概 要

本書は、近年、企業価値向上の観点で注目をあびる「コーポレート・ファイナンス」を、財務の専門外の人でも理解するとともに、マネジメント業務などにも活かせるように平易に解き明かした入門書です。コーポレート・ファイナンスは、経営者や財務担当者のみならず、グローバルビジネスにおける共通言語としてすべてのビジネスパーソンが知っておくべき基本知識となりつつあります。本書は企業の現在価値を測定する基本的な考え方から、リスクや資本コストのとらえ方、コーポレートガバナンスとの関係、アセットファイナンスの仕組みなど、関連事項も幅広く紹介していますので、ファイナンス全般の入門書としても最適の一冊です。

著者 岸本義之、松田千恵子
価格 本体1600円(税別)
ISBN 978-4-7980-1718-1
発売日 2007/07/25
判型 A5
色数 2色
ページ数 256
CD/DVD
対象読者 入門
シリーズ 図解入門ビジネス
表紙イメージ
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目次

<理論編>

第1章 コーポレートファイナンスとは

1-1 ファイナンスとはなにか

「ファイナンス」の意味 / コーポレートファイナンスの目的

1-2 財務マネージャーとCFO

CFOは財務的な意思決定に責任を負う / 意思決定を可視化する役割

1-3 所有と経営の分離

プリンシパル・エージェンシー問題

コラム CEOの報酬の高さ

第2章 現在価値

2-1 現在価値と割引率

貨幣の時間価値 / 機会を棒に振る「機会損失」

2-2 NPVと収益率法

NPV(純現在価値) / 収益率法

2-3 リスクと現在価値

現在価値を計算する / NPVからリスクを測る

2-4 資本コスト

近いリスクを持つ金融商品の収益率を割引率に使う / 資本コスト=資本の機会費用

2-5 株主価値の最大化とNPV

NPVを高める条件 / NPV最大化=株主価値の最大化

2-6 複数期間の現在価値

DCF法 / キャッシュフローという考え方

2-7 現在価値のショートカット

永続型キャッシュフロー / 年金型キャッシュフロー

2-8 インフレの扱い

名目金利と実質金利 / インフレがある場合の割引率

コラム 子会社上場という謎

第3章 債券と普通株式の価値

3-1 債券の価値

債券とはなにか / 債券の価値の求め方

3-2 普通株式の評価:時価と簿価

株式とはなにか / 企業の価値を計る

3-3 配当割引モデル

配当の現在価値から株価を求める / 配当性向をどう考えるか

3-4 永続成長型のモデル

株主資本コストと株主資本利益率 / PER(株価収益率) / 永続成長型モデルにおける注意点

3-5 成長機会の現在価値

来期の収益力と将来の成長価値との和 / 配当を5円に下げた場合

コラム 「自己資本」という言葉の問題

第4章 キャッシュフローとNPV

4-1 NPVとキャッシュ移転

NPV=0の状態 / NPV>0の状態

4-2 簿価収益率

会計上の収益率=簿価収益率 / ROAを指標とする場合の問題点

4-3 投資回収期間

3つの案件の投資回収期間 / 投資回収期間法が抱える2つの問題点

4-4 IRR(内部収益率)

NPV=0のときの割引率 / NPVとIRRの関係

4-5 IRRの落とし穴

IRRの問題点① /IRRの問題点②

4-6 資本割り当て

投資予算枠の配分 / 収益性インデックスの活用

4-7 キャッシュフロー

キャッシュフローというコンセプト / 会計上の利益をキャッシュフローに戻す

4-8 キャッシュフロー計算に含むもの

「税引後ベース」と「運転資本」 / 「機会費用」の概念 / 「埋没費用」の概念

4-9 運転資本、減価償却、税金の扱い

運転資本 / 減価償却と税金計算

4-10 インフレと割引率

具体的なケースで考えてみよう

4-11 等価年間費用(EAC)

期間の異なる設備投資案の比較 / 購入に関わる投資を賃借料に置き換える

コラム NPVの欠点を補う新手法

第5章 リスクと資本コスト

5-1 株式市場のリターン

株主が期待する利回り / リスクフリー・レートとマーケット・レート

5-2 リスクの計測

コイントス・ゲームで理解する「分散」と「標準偏差」 / 米国株式の年平均リターンと標準偏差

5-3 個別リスクと市場リスク

分散投資によるリスク軽減 / 分散投資しても取り除けないリスク

5-4 ポートフォリオのリスク

A社株とB社株の共分散(コバリアンス)を計測する / 3銘柄以上の場合どうなるか

5-5 ベータとリスク

個別株と市場のリターンの関係 / 市場リスクを表すベータ

5-6 ポートフォリオ理論

ポートフォリオを組むとリスクが下がる / 効率的ポートフォリオ

5-7 最適ポートフォリオ

市場インデックス型のポートフォリオ / どの投資家にとっても最適なポートフォリオ

5-8 リスク選好

無リスク貸付との組み合わせ / 無リスク借入との組み合わせ

5-9 CAPM

証券市場線(SML) / CAPMは株式のリターンの関係を記述する便利な手法

5-10 全社の資本コスト

資本コストとCAPM / 本業分野以外に投資を行なう場合

5-11 ベータの計測

株式収益率からβを計測する

5-12 資本構成とWACC

負債と株式の資本コスト / 加重平均資本コスト(WACC)

5-13 資産ベータ

比較対象となる上場企業がない場合のベータ

5-14 国際的なリスク

海外に進出する場合のベータ / 求められる世界平均インデックス

コラム ランダム・ウォークとブラウン運動

第6章 企業の経営戦略・意思決定とNPV

6-1 競争優位とNPV

競争戦略論における「競争優位」 / 先行優位はいつまで持続するのか?

6-2 競合参入とNPV

競合の参入・価格の低下 / 判断基準となる「台当たり貢献利益」

6-3 感度分析と分岐点分析

不確実性を予測する「感度分析」 / NPVの変動要因とその程度を予測する「分岐点分析」

6-4 プリンシパル・エージェンシー問題

プリンシパル・エージェンシー問題をめぐって / 経営陣と管理職の間の問題

6-5 投資意思決定プロセス

投資意思決定プロセスの推移 / 上記とは別立てで行なわれること

6-6 EVA

企業価値につながる業績評価 / EVA導入がもたらすもの

6-7 会計上の利益のバイアス

どのようなバイアスがかかるのか? / バイアスを取り除いた方法

コラム フリーランチは存在しない?

第7章 企業の資金調達と配当政策・資本構成

7-1 ランダム・ウォーク理論

資本市場のもつ特徴 / 市場の効率性を示すランダムな値動き

7-2 市場効率性

3つのフォームの効率性 / 市場効率性はほんとうに働いているのか?

7-3 負債による資本調達

負債と株式の違い / 負債は大別して2つ

7-4 株式発行による資本調達

株式の種類 / 転換社債とワラント

7-5 ベンチャー・キャピタル

VCは「融資」ではなく「出資」する / 創業から株式公開に至るまでの道

7-6 配当と企業価値

配当をめぐるシグナリング効果 / モジリアーニとミラーの指摘

7-7 市場の不完全性と配当

市場はほんとうに完全か / 日本企業が抱える独特な事情

7-8 税の存在と配当

配当課税とキャピタルゲイン課税 / 無配当を選択するケース

7-9 負債政策

無借金経営は良いのか、悪いのか / 投資家の立場から見ると

7-10 MMの命題

MMの第一命題と第二命題 /WACCは負債比率によって変わらない?

7-11 資本構成と法人税

無借金企業と有借金企業の比較 / 負債を抱えることで増加する企業価値

7-12 資本構成と個人税

個人にかかる税金 / 企業は負債比率を高めるべきか

7-13 経営難のコスト 148

倒産にかかわる様々なコスト / 最適な負債比率

7-14 ペッキング・オーダー理論

最適な資本構成なるものは存在するのか / 矛盾を解消するカギは「情報の非対称性」

7-15 正しいM&Aの動機

M&Aをめぐる正当な動機 / やや疑わしいM&Aの動機

7-16 疑わしいM&Aの動機

ブートストラップ・ゲームとは / ブートストラップ・ゲームの問題点

7-17 LBO

LBOとは / LBOで収益を上げる手法

コラム 市場原理主義という怪物

<実践編>

第8章 資本市場と企業経営

8-1 なぜコーポレートファイナンスが必要なのか?

かつて存在した強固なメインバンクシステム / 銀行の弱体化と市場化の進展

8-2 ちょっと歴史を振り返ってみよう

官主導による「資金統制システム」 / 新しいシステム構築の流れ

8-3 「事業」と「財務」は経営の両輪

企業活動を支える2つのサイクル / 「売上重視」から「企業価値重視」の時代へ

8-4 企業価値を上げる3つの方法

企業価値の構成要素 / 企業が資本コストを引き下げられる2つの方法

8-5 資本市場と企業経営との関係

資本市場の役割 / 資金調達・情報開示・企業統治

8-6 経営者が全うすべき説明責任

依頼者と代理人の関係 / 情報開示の重要性

8-7 投資家が知りたいことはなにか

強制的情報開示と自発的情報開示 / 運用報告の最近の動き

8-8 「将来仮説」をどのように説明すべきか

投資家の知りたいこと / 開示すべき情報は「将来キャッシュフロー生成能力」

8-9 実際のキャッシュフロープロジェクションの作り方

スタート地点は「売上」 / フリーキャッシュフローの導出まで

8-10 資本コストの具体的な算出方法

負債投資家と株式投資家 / 株主資本コストの構成要素

コラム 日本語に訳せない「リスク」という言葉

第9章 コーポレートファイナンスとコーポレートガバナンス

9-1 企業統治は「規律」付け

コーポレートガバナンスの目的 / 株主によるガバナンス強化

9-2 経営者に対する「監督」機能

取締役会の役割 / 日本企業の取締役会はどうなっているか

9-3 社外取締役や監査役の課題

無頓着な経営者と多忙な社外取締役 / 社外取締役や監査役からの反論

9-4 内部統制が重要である理由

内部統制とはなにか / 内部統制の目的

9-5 日本における内部統制の展開

会社法と金融商品取引法 / 内部統制は永遠に続くプロセス

9-6 CSRの本質とはなにか

CSRという概念 / IRからCSRへ

コラム 勢いを増す投資ファンドへの風当たり

第10章 負債と資本をめぐる意思決定

10-1 理論と実務はどこが違うか

MM理論の2つの命題 / 現実の世界は理論どおりにはいかない

10-2 負債と資本はなにが違うか

契約による確定資金運用を守る / 業績変動にリスクマネーを賭ける

10-3 デット・エクイティ・スワップ(DES)にみる負債と資本

「債権放棄」の背景にあるもの / デット・エクイティ・スワップの導入

10-4 負債の活用はなにをもたらすか

レバレッジ=梃子の原理 / 財務レバレッジを効かせて企業価値を高める動き

10-5 重要な事業リスクの把握

事業リスクが大きければリターンも大きい / 企業の発展段階に応じた事業リスク

10-6 ハイブリッド・ファイナンス

ハイブリッド・ファイナンスとは / ハイブリッド証券の企業にとってのメリット

コラム 信用格付は借金返済の「大丈夫さ」を示す

第11章 「現在価値」の活用と新しいファイナンスの形

11-1 DCFと金融・財務の実務

キャッシュフローがあれば値段がつく / 「会社の値段」をはじき出す3つのアプローチ

11-2 「会社の値段」はどう決まるか

ケーススタディ:日清食品による明星食品の買収

11-3 株主に対するプレミアム

日本のM&Aにおける「買収プレミアム」 / 最近の事例:スクウェア・エニックスのケース

11-4 LBO・MBOの実際

LBO(レバレッジド・バイアウト)の案件 / MBO(マネジング・バイアウト)とは

11-5 安易な非上場化による弊害

華やかなTOBの裏には多額の借金 / 「契約」を武器にした負債投資家の存在

11-6 キャッシュフローとアセットファイナンス

アセットファイナンスの特徴① / アセットファイナンスの特徴②

11-7 証券化が盛んになるまで

「流動化」と「証券化」 / 「証券化」の拡がり

11-8 デット型証券化とエクイティ型証券化

日本において証券化は「デット型」から始まった / 不動産証券化の隆盛

11-9 アセットファイナンスの基本的な仕組み

仕組み① キャッシュフローに基づく価値評価 / 仕組み② SPCの設立と倒産隔離 / 仕組み③ 優先劣後構造

11-10 不動産業界にみる現在価値の影響

金融商品としての不動産の価値 / 変わる不動産事業

第12章 グループマネジメントとファイナンス

12-1 グループ内投資家としての本社

企業内部における「委託」 / グループ内企業家

12-2 事業ポートフォリオマネジメントの実際

日本企業における従来の経営管理 / 定量的なモノサシによるPlan-Do-See

12-3 意外につまづきやすいデータインフラの問題

バランスシートの右側が存在しない / バランスシートは作るが、こだわらない

12-4 次世代経営者の育成とファイナンス

業績評価・人事報酬との連動 / 企業内「起業家」の育成

12-5 これからのCFOの役割

CFOがこれからの企業を変える

コラム M&Aの「規模拡大神話」に疑問符

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