図解入門 最新 気象学のキホンがよ~くわかる本
概 要
全国各地のケーブルテレビでお天気キャスターとして活躍した著者が書いた、気象学のわかりやすい入門書です。空は青く雲は白いのはなぜか、天気はどうして西から東へかわるのか、集中豪雨はどのようにして発生するのか、さらに気象学を理解する上で重要な数式も丁寧に解説しており、気象学の基礎が余さずわかります。さらに「温位を計算してみる」「テテンの実験式」「密度と比容」「成層圏の南北循環」など、興味深いコラムも満載です。気象予報士を目指す人はもちろん、農業、船舶、報道、防災関連の仕事に関わる・関わりたいと考えている人、気象学を学びたいと考えているすべての人におすすめの「気象学の教科書」です。
| 著者 | 岩槻秀明 |
| 価格 | 円(税込)(本体2200円) |
| ISBN | 978-4-7980-1955-0 |
| 発売日 | 2008/4/25 |
| 判型 | A5 |
| 色数 | 2色 |
| ページ数 | 400 |
| CD/DVD | - |
| 対象読者 | 入門 |
| シリーズ | 図解入門 |
目次
第1章 太陽と地球
1-1 太陽の概要とエネルギー源-太陽のパワーはどこからくるのか-
・太陽の構造
・太陽のエネルギー源
・太陽内のエネルギーの伝達
1-2 太陽系の惑星 太陽の周りを回る星たち
・太陽系
・地球型惑星と木星型惑星
・水星
・金星
・火星
・木星
・土星
・天王星
・海王星
第2章 大気の鉛直構造
2-1 地球大気の構造-空はどこまで続いているのか-
・大気組成からみる地球大気の構造
コラム 地球に酸素があるのはなぜか?
・気温分布からみる大気の構造
コラム 地球大気のできるまで
2-2 対流圏と成層圏-天気の変化はどこで起こるのか-
・対流圏内の気温変化
コラム 気温減率6.5℃/kmの算出方法
・対流圏の特徴
・対流圏と成層圏の境目
・成層圏の気温変化
・成層圏の特徴
2-3 オゾン層とオゾンホール-オゾン層はなぜ必要なのか-
・オゾン層
・オゾン層はどうやってできるのか
・オゾンの循環
・オゾンの役目と紫外線
コラム 紫外線の種類とUVカット商品
・オゾンホール
・オゾン層破壊のメカニズム
・極域成層圏雲とオゾンホール
2-4 中間圏・熱圏・外気圏-オゾン層の上から宇宙空間の境目まで-
・成層圏界面
・中間圏
コラム 極大と極小
・絶対温度の考え方
・熱圏の世界
・電離層
・デリンジャー現象
・外気圏の世界
コラム 脱出速度の算出方法
コラム 太陽風とバン・アレン帯
コラム 小氷河期と黒点極小期
第3章 熱力学の考え方の基礎
3-1 熱力学に入る前に-基本的な用語の確認する-
・熱力学の世界へ
・空気の正体とは
コラム 原子と分子
・気体の体積
・気体の温度
・気体の圧力
・空気塊という考え方
3-2 ボイル・シャルルの法則と状態方程式-気体の体積・圧力・温度の関係を探る-
・ボイルの法則
・ボイルの法則の数式表現
・シャルルの法則
・シャルルの法則の数式表現
・ボイル・シャルルの法則
・アボガドロの定数と物質量
・アボガドロの法則
・そして、気体の状態方程式へ
3-3 静力学平衡と非静力学平衡-なぜ空気は空中にとどまっていられるのか-
・鉛直方向・水平方向
・静力学平衡の状態
・鉛直方向の気圧傾度力
・静力学平衡の式
・積乱雲と非静力学モデル
3-4 熱力学の第一法則-気体を加熱したときのエネルギー関係-
・力学的エネルギーと仕事
・内部エネルギー
・熱力学の第一法則
・比熱
・定容比熱と定圧比熱
コラム 1K上昇と1℃上昇
3-5 乾燥断熱変化-乾燥空気を圧縮・膨張させたときの温度変化-
・断熱変化
・断熱圧縮
・断熱膨張
・乾燥断熱減率
3-6 水の相変化-なぜ氷を温めると融けるのか-
・物質の三態
・水の三態と状態変化
・状態変化とエネルギー
・潜熱と顕熱
コラム 潜熱の吸収と打ち水、湯冷め
3-7 湿潤断熱変化-雲はどのようにしてできるのか-
・飽和と凝結
・湿潤空気の断熱変化
・雲の発生メカニズム
コラム 雲を作る実験
・乾燥断熱線と湿潤断熱線
・実際の大気の断熱変化
3-8 温位-高度の異なる2つの空気塊の暖かさを比較-
・空気塊A,Bを比較する
・温位という単位の導入
コラム 温位を計算してみる
・温位の保存
・温位と温度の関係
3-9 相当温位と湿舌-大雨になる可能性について調べてみる-
・相当温位
コラム 相当温位の計算
・温位と相当温位の関係
・相当温位の読み方
3-10 フェーン現象-風が山を吹き降りるときの気温変化-
・山越えの風とは
・空気塊の下降と断熱圧縮
・山越えの風の気温変化
・フェーン現象
コラム 湿ったフェーンと乾いたフェーン
第4章 水蒸気量の表現方法
4-1 水蒸気圧-水蒸気の圧力を数値化する-
・ドルトンの分圧の法則
・水蒸気圧と水蒸気量の関係
・飽和水蒸気圧と温度の関係
・気液平衡
コラム テテンの実験式
4-2 混合比と比湿-水蒸気と空気の質量の比率-
・混合比
・比湿
・飽和した空気の混合比と比湿
・混合比と水蒸気量などの関係
コラム 混合比と水蒸気圧の関係
4-3 相対湿度-一番身近な水蒸気の表現方法-
・相対湿度とは
・相対湿度の計算式
・相対湿度の応用
コラム 湿度0%の世界
4-4 露点温度と湿数-なぜ結露ができるのか-
・結露とはどんな現象か
・結露の成因と露点温度
・湿数という概念
・天気予報現場での湿数
4-5 湿度の測定-乾湿計による湿度の測定法-
・乾湿計を作ってみる
・乾湿計から湿度を算出
・湿球が凍っている場合
・湿度の測定機器のいろいろ
4-6 可降水量-大気中の水蒸気がすべて雨になったら?-
・可降水量の考え方
コラム 密度と比容
第5章 雷雲の発生しやすさを調べる
5-1 積乱雲と積雲対流-夏の入道雲はどうやってできるの-か
・対流
・空気の対流と積乱雲
・積雲対流
・アルキメデスの原理と浮力
5-2 「大気の安定度」の基本的考え方-大気が不安定とはどんな状態を指すのか-
・大気の安定・不安定とは
・気温分布と安定度
・空気塊が上昇し続ける条件
・状態曲線と安定度
5-3 乾燥大気の安定度-大気の安定度を判定する(その1)-
・乾燥大気における空気塊の上昇
・絶対不安定のパターン
・絶対安定のパターン
・中立のパターン
・まとめ
コラム 雲が対流圏界面を突破できない理由
5-4 湿潤大気の安定度-大気の安定度を判定する(その2)-
・湿潤大気における空気塊の上昇
・湿潤断熱線と乾燥断熱線の関係
・絶対不安定
・絶対安定
・条件付不安定
5-5 対流不安定-相当温位でみる大気の安定度-
・対流不安定
・対流不安定で雷雲が発達する理由
5-6 エマグラム-大気の安定度を調べるための天気図-
・エマグラムの概略
・気温と露点、湿数の分布
・エマグラムの目盛り
5-7 エマグラムにみる積雲対流-雲の発生高度を知る-
・持ち上げ凝結高度(LCL)
コラム 対流凝結高度(CCL)
・自由対流高度(LFC)と中立浮力高度(LNB)
コラム エントレーメント
5-8 ショワルター安定指数-雷雨の起こりやすさを知る(その1)-
・ショワルター安定指数の求めかた
・ショワルター安定指数の符号
・エマグラム上におけるSSI
5-9 CPAEとCIN-雷雨の起こりやすさを知る(その2)-
・CAPEとCIN
・対流抑制(CIN)
・対流有効位置エネルギー(CAPE)
・レイテント不安定
5-10 逆転層-高度とともに気温の高くなる層-
・逆転層とは
・接地逆転層
・移流逆転層
・沈降生逆転層
コラム 日本の最高気温40.9℃
第6章 降水過程
6-1 エアロゾル-空気中に浮かぶ微粒子のいろいろ-
・エアロゾルはどこからくるのか
コラム 黄砂
・エアロゾルの大きさ
・雲の発生に関係するエアロゾル
6-2 水滴の生成と凝結核-雲ができるのに凝結核が必要な理由
・過飽和-
コラム 過飽和度
・水滴の生成と表面張力
・凝結核の役目
コラム 飽和水蒸気量と水滴
6-3 暖かい雲の降水過程-熱帯地方における雨-
・「暖かい雲」と「冷たい雲」
・暖かい雲の生成-拡散過程
コラム スコール
・暖かい雨-併合過程
・雨粒の終末速度
・終末速度の計算方法
・雨粒はどこまで大きくなれるのか
6-4 冷たい雲の降水過程(1)-日本付近での雲のできかた-
・過冷却の水滴
コラム 着氷
・氷晶のできる様子
・氷晶の自己増殖作用
6-5 冷たい雲の降水過程(2)-日本付近での雨、雪のメカニズム-
・雨と雪
コラム 冬季太平洋側の雨雪判別
・雪の結晶のできかた
・ぼたん雪
・あられのできかた
・ひょう
6-6 雲の分類-空に浮かぶ雲にもそれぞれ名前がある-
・雲の分類の歴史
・雲の分類法
・10種雲形
・上層雲
・中層雲
・下層雲
・対流雲
6-7 霧の種類と成因-霧はどうやって発生するのか-
・「霧」と「もや」
コラム 霧による災害と注意報
・放射霧
・移流霧
・蒸気霧
・前線霧
・上昇霧
コラム 霧虹
6-8 天気のいろいろ-天気にはどのような種類があるのか-
・晴れとくもりの境目
・雨と雪
・氷の降る現象
・見通しの悪くなる現象
コラム かさ
第7章 大気における放射
7-1 太陽放射の波長域-太陽エネルギーの正体はなにか-
・太陽放射と天気の変化
・電磁波とは
・太陽エネルギーの正体
・太陽エネルギーの強さ
7-2 自転軸の傾きと太陽放射-なぜ夏は暑く冬は寒いのか-
・地面へ降り注ぐ太陽エネルギー
コラム 三角比
・太陽の差し込む角度とエネルギーの強さ
・地軸の傾きと自転・公転
・季節の変化と地球の公転
コラム 近日点と遠日点
7-3 黒体放射と諸法則-「放射」に関する基礎知識-
・物体に色が付いてみえる理由
・黒体とは
・黒体放射とキルヒホッフの法則
・ステファン・ボルツマンの法則
コラム 黒体放射の概念と気象衛星
コラム プランクの法則
7-4 地球放射と太陽放射-なぜ朝の冷え込みは起こるのか-
・ウィーンの変位則
・地球放射と太陽放射
・太陽放射と地球放射の強さの関係
・放射冷却
7-5 アルベド なぜ雪はなかなか溶けないのか
・アルベド
・アルベドの数値
コラム 根開き
7-6 散乱 なぜ空は青く雲は白いのか
・散乱とは
・空が青い理由
・雲が白い理由
コラム 白い雲と灰色の雲
・虹
7-7 大気の層によるエネルギーの減衰-大気に入射した放射エネルギーのゆくえ-
・大気に降り注いだ太陽エネルギー
・大気の層が太陽エネルギーを弱める過程
コラム 距離の逆2乗則による減衰
7-8 温室効果ガス-なぜCO2は悪者にされるのか-
・大気による太陽放射の吸収
・大気による地球放射の吸収
7-9 放射エネルギーの収支バランス-太陽放射と地球放射のバランスについて-
・放射収支
・具体的な放射収支のバランス
・水蒸気による熱輸送
・放射対流平衡
第8章 大気力学
8-1 大気力学の基礎知識-大気の動きを考えるのに必要な概念-
・気圧
・ベクトルとスカラー
・力のベクトル
・力の合成と分解
・風の成分分解とz座標系
・力のつりあい
8-2 等圧線と地上天気図-地上天気図に引かれた線はなにか-
・地上天気図
・地上天気図に書かれている記号
・等圧線
8-3 等高度線と高層天気図-高層天気図の線は等圧線ではない-
・高層天気図
・p座標系と等高度線
・等高度線と等圧線の対応
・層厚
8-4 高気圧と低気圧-高気圧や低気圧とはなにか-
・高気圧と風の流れ
・温暖高気圧と寒冷高気圧
・低気圧と風の流れ
・リッジとトラフ
・ボイス・バロットの法則
8-5 気圧傾度と気圧傾度力-風はどうやって発生するのか-
・風はどうして吹くのか
・風が強く吹く条件
8-6 地球の自転とコリオリ力-地球の自転が風に与える影響-
・コリオリ力
・コリオリ力の「向き」
・コリオリ力の大きさ
8-7 地衡風-上空における風の吹き方-
・上空の風の流れ
・地衡風
・地衡風の数式表現
・高層天気図での地衡風算出
8-8 傾度風-台風や発達した低気圧での風の吹き方-
・遠心力
・高気圧性と低気圧性
・傾度風
・傾度風の数式表現
コラム 竜巻と旋衡風
8-9 摩擦力の影響-地上付近の風の流れ-
・摩擦力による風向・風速の変化
・大気境界層
・乱渦とエネルギー輸送
8-10 温度風-地衡風の高度による変化-
・鉛直シアと温度風
・温度風の関係
8-11 発散と収束-風が散らばる場所、風が集まる場所-
・発散
・収束
・収束・発散と上昇気流・下降気流
・方向発散と速度発散
8-12 渦度-風の回転成分-
・正渦度と負渦度
・渦度と天気図
・強風軸と渦度ゼロ線
・絶対渦度
・惑星渦度
・絶対渦度の保存則
8-13 温度移流-暖かい風と冷たい風-
・温度移流のパターン
・温度移流の計算
第9章 大規模な大気運動
9-1 大気運動のスケール概念-気象現象の規模を把握する-
・水平スケール
・時間スケール
・水平スケールと時間スケールの関係
9-2 地球規模の南北方向の風の流れ-赤道付近が暑くなりすぎない理由-
・地球の熱収支
・南北方向の熱輸送
・大気の循環による熱輸送
・フェレル循環
コラム 成層圏の南北循環
・海洋による熱輸送
・潜熱による熱輸送
9-3 地球規模の東西方向の風の流れ-偏西風・貿易風-
・貿易風と熱帯収束帯
コラム 馬の緯度
・偏西風
・ジェット気流
9-4 日本付近の季節風-なぜ冬には北風が吹くのか-
・季節風
・夏の季節風
・冬の季節風
9-5 プラネタリー波と傾圧不安定波-天気の周期変化が起きる原因-
・偏西風の波動
・傾圧大気と順圧大気
9-6 温帯低気圧-日本付近での雨の主因-
・天気図上の温帯低気圧
・温帯低気圧の構造モデル
・温帯低気圧の中で雨が降る場所
・温帯低気圧の一生
9-7 日本付近の気団と性質-夏の空気と冬の空気-
・気団
・気団の発源地
・気団の分類
・日本付近に影響を与える気団
9-8 前線の種類と仕組み-「前線」とはなにか-
・前線とは
・温暖前線
・寒冷前線
・閉塞前線
・停滞前線
コラム フロントジェネシスとフロントリシス
第10章 中小規模の大気運動
10-1 冬季の日本海側の雪-日本海側の雪はどのようにして降るのか-
・冬型の気圧配置
・気団の変質
・ベナール型対流
・ロール状対流
・収束雲
・カルマン渦
10-2 雷雨
夏の夕立や激しい雷雨
・雷雲の一生
・気団性雷雨
・マルチセル型雷雨
コラム スーパーセル型雷雨
10-3 集中豪雨-集中豪雨をもたらす雲とはなにか-
・クラウドクラスター
・テーパリングクラウド
・地形効果による集中豪雨
10-4 海陸風-海岸地帯での風の流れ-
・海陸風循環
コラム 環八雲
10-5 局地風のいろいろ-地形によるさまざまな風-
・山風と谷風
・山岳波とローター
・だし
・おろし
・ビル風
コラム 舞台風
10-6 寒気を伴った低気圧-寒冷渦とポーラーロー-
・寒気を伴った低気圧
・ポーラーローとコンマ型雲
10-7 台風-台風のしくみと特徴-
・熱帯低気圧と台風
・台風の大きさと強さ
・台風の雲の構造
・台風内の風の流れ
・暖気核と温低化
・台風の進行方向
・可航半円と危険半円
10-8 CISK-台風の発達メカニズム-
・台風のエネルギー源
・台風の暴風はどのように形成されるのか
付録 各章のまとめ
・第1章のポイント整理
・第2章のポイント整理
・第3章のポイント整理
・第4章のポイント整理
・第5章のポイント整理
・第6章のポイント整理
・第7章のポイント整理
・第8章のポイント整理
・第9章のポイント整理
・第10章のポイント整理

