「原価管理の基本」がすべてわかる本
概 要
原価管理の基本をやさしい会話文と豊富なイラスト、演習問題で解説した原価管理の入門書です。不況の現在、自動車や設備メーカーでは「どうやったらリストラ(人員削減)をせずにコスト削減を行えるか」で頭を悩ませています。いったんリストラをしてしまうと2~3年後に景気が回復したときに、乗り遅れて回復できなくなるためです。本書では、開発/購買/製造現場/管理といった部門別に原価管理の基本を解説。各部門でのコスト削減への取り組み方、業種別の原価管理のポイントをわかりやすく紹介しています。コスト削減や収益アップにつながる原価管理の方法がわかります。
| 著者 | 堀口敬 |
| 価格 | 円(税込)(本体1600円) |
| ISBN | 978-4-7980-2408-0 |
| 発売日 | 2009/11/3 |
| 判型 | A5 |
| 色数 | 2色 |
| ページ数 | 268 |
| CD/DVD | - |
| 対象読者 | 初級 |
| シリーズ | - |
目次
第1章 原価管理の基本
1-1 原価管理の目的とは
原価管理の目的は「原価の計算」なのか
計算自体が目的ではない
原価管理は誰が行うべきか?
会社によって違う原価管理の方法
1-2 商売の基本とは
商売の基本は「安く買って高く売る」
商売の基本とは何か?
安く買うにはどうしたらいいのか?
安く作るにはどうしたらいいのか?
高く売るにはどうしたらいいのか?
原価管理の2つの機能
1-3 原価管理が扱う原価とは
原価管理では3種類の原価を扱う
原価にはどのような種類があるのか?
材料費
労務費
経費
設備の減価償却費とは
1-4 原価管理では目的によって扱う原価が違う
まずは原価管理の目的を明らかにする
製品原価の計算だけが原価管理の目的なのか
業種で変わる原価管理
同じ業種でも時と場合で原価管理は変わる
1-5 原価管理と原価計算の関係
何のための原価計算なのかを始めに明らかにする
原価の見える化
板金プレスメーカーでの見える化
開発型企業での見える化
1-6 原価管理と財務会計の関係
似ているが中身も目的も全くちがう
経理部の本業は財務会計
予算統制と原価管理の違い
原価管理と財務会計では扱うデータが違う
第2章 開発部門の原価管理
2-1 なぜ技術者はコストより品質なのか
技術者自身がコストを見積もることが大事
コストよりも品質を重視してしまう技術者
コストテーブルとは何か?
コストテーブルの限界
2-2 原価教育
参加者が眠らない原価教育を行うこと
原価教育ではみんな寝ている?
2-3 原価企画
目標原価の設定だけが原価企画ではない
コスト目標はどうやって決めるのか?
目標コストを個人目標に分解する
コスト削減を支援する
2-4 開発費を下げるために
プラットフォーム化とコンカレント・エンジニアリング
プラットフォーム化
コンカレント・エンジニアリング
投資したお金の回収状況をチェックする
2-5 VEとは
伝統的なコストの削減手法
機能系統図を作る
コスト削減のアイデアを考える
2-6 開発購買というコスト削減手法
部品メーカーとの共同開発
開発購買
大部屋方式
2-7 ティアダウン
他社の製品からコスト設計のヒントをもらう
ティアダウンとは何か?
ティアダウンの進め方
ティアダウンの応用
2-8 部品の共通化
効果絶大だが、1つまちがえると大きなリコールになる
共通化はコスト削減の切り札
共通化を進めるには
企業間の共通化
2-9 設計の標準化
部品の共通化を進めるためにまず行うこと
部品の標準化の土台づくり
設計の標準化の進め方
第3章 購買部門の原価管理
3-1 購買部門の役割とは
購買部門は2つに分割する
購買部門の役割
購買部門の組織
3-2 材料費の原価管理
機械加工メーカーでの原価管理
製品原価と材料費の関係
機械加工メーカーでの材料費の原価管理
材料歩留まりを上げる方法
3-3 部品費の原価管理
組立メーカーでの原価管理
BOMを使った部品費の計算
部品単価の管理
部品コストの削減方法
3-4 まとめ買いによるコスト削減
営業努力で不良在庫のリスクを減らす
なぜ材料在庫を持たないのか?
3-5 材料統一によるコスト削減
顧客企業に対して材料統一の提案を行う
材料指定を変える
材料の統一によるコスト削減効果
3-6 海外調達によるコスト削減
逆見本市を使った新規サプライヤーの発掘
部品メーカー探し
逆見本市の開催方法
3-7 集中購買と2社購買
単純な買いたたきでは、継続的なコスト削減はできない
集中購買のデメリット
2社購買とは何か?
3-8 指値購買でコスト削減を行う
指値交渉を行うには、部品のコストを見積もる能力が必要
指値購買とは何か?
指値交渉を実行するには?
第4章 組立工場の原価管理
4-1 組立工場の目的とは
代表的な組立方法はライン生産とセル生産
組立工場の製造現場の目的
ライン生産
セル生産
ライン生産を改良した混流生産
セル生産とライン生産の選択
4-2 ライン生産の工程改善
ボトルネック工程を見つけて対策を実施する
まずは同期化から
ボトルネック工程を見つける
4-3 見える化
「見える化」は、改善につなげないと全く意味がない
実態が見えない
在庫の見える化
4-4 混流生産で多品種小ロット生産を行う
混流生産を行うには、まず設計の標準化が必要
ライン生産で多品種少量生産を行う
混流生産の進め方
4-5 セル生産
種類ごとの特徴をつかんでからセル生産を始める
セル生産とは何か?
セル生産の種類
セル生産の発展型
4-6 組立費の原価管理
組立時間だけ実績値を使えば十分
組立工場での製品原価の計算
4-7 ライン生産での製品原価の計算
タクトタイムを使って製品原価を計算する
タクトタイムとは何か?
工程改善を利益アップにつなげる
4-8 セル生産での製品原価の計算
サイクルタイムを使って製品原価を計算する
サイクルタイムとは何か?
セル生産での原価管理
第5章 機械加工工場の原価管理
5-1 機械加工工場の目的
できるだけ少ない機械で、短い時間に加工すること
機械加工工場の製造現場の目的
設備は使わないと損
5-2 段取り時間の短縮
設備稼働率のアップは段取り作業の改善から
設備を休ませないで使うには?
5-3 少ない人数で機械を動かす
アンドン、多能工化などの改善活動が有効
多台持ち
アンドン
多能工化
5-4 故障時間を減らす
予防保全と日常点検を行う
予防保全
点検内容の見直し
日常点検
5-5 設備投資を失敗しない
新しく設備を買うときには、投資回収計算を行う
設備の投資回収計算
キャッシュフローを使った投資回収計算
回収期間を早める方法
5-6 機械加工工場の原価管理
作業者も機械の1つとして計算する
機械加工工場での製品原価の計算
作業者もいる機械加工工場での製品原価の計算
5-7 稼働率の管理
可動率やOEEを使うこと
稼働率とは何か?
可動率(ベキドウリツ)とは何か?
OEE(総合設備効率)
第6章 開発型企業の原価管理
6-1 開発型企業のビジネス
日報を使って製品原価を計算する
開発型企業の商売の基本
ソフトウェア開発会社D社の現状
技術者の稼働率
6-2 予想販売数の考え方
投資回収期間は製品一律にする
予想販売数を使った製品原価計算
製品一律の投資回収期間を使った製品原価計算
6-3 作業実績管理
バーチャートを使って作業実績を管理する
PDCAサイクルを回す
バーチャート
作業実績対比図
マイルストーンの設置
6-4 開発型企業でのコスト削減
開発期間を短縮するための管理手法
PERT図を使って開発期間を短縮する
第7章 管理部門の原価管理
7-1 管理部門が行う原価管理の目的
計算ばかりしている原価管理部門はいらない
なぜ原価管理は現場の部門がやらないのか?
コスト削減のPDCAサイクルを回す
7-2 差異分析
標準原価と実際原価を比べる
標準原価を設定する
対策につながる差異分析を行う
7-3 製品別の損益分析
粗利を使って製品別利益と会社全体の利益を把握する
製品の利益とは何か?
製品別粗利の計算方法
7-4 ABC(活動基準原価計算)
全ての間接費にABCを使う必要はない
間接費が多い工場での製品原価の計算
ABCを使うときの注意点
7-5 投資回収期間管理
難しいのは利益の予測
投資回収期間管理の方法
どんな時に投資回収期間管理を使うのか?
投資回収期間管理を行うときの注意点
7-6 ライフサイクルコスト管理
製品ライフ全体を考えてビジネスモデルを作る
ライフサイクルコスト管理とは何か?
ライフサイクル視点のビジネスモデル
応用例と失敗例
7-7 損益分岐点分析
売上が減っても赤字にならない体質に変える
どこまで売上が減ると赤字になるのか?
売上が減っても赤字にならないためには?
損益分岐点稼働率
限界利益分析

