マルクスは「現代」をどう読むか

概 要

百年に一度といわれる大規模な経済危機のいま、資本主義社会に内在する矛盾を科学的な視点から解明したカール・マルクスの思想を現代資本主義のなかに生かしていくのかを探求するガイドブックです。悲惨な窮状にあえいでいた労働者階級の人々を根底から救いたいと執筆した「資本論」で知られるマルクスはかつて「資本主義には本質的な矛盾がありいずれ自壊する」と主張しました。本書では、前半でマルクス経済学に学びながら「資本主義に内在する自壊のメカニズム」を中心に解説し、後半ではマルクスの思想が未来のポスト資本主義へどのように活かされていくのかを問い直しています。

著者 宮﨑哲也
価格 本体1200円(税別)
ISBN 978-4-7980-2473-8
発売日 2009/12/25
判型 A5
色数 2色
ページ数 192
CD/DVD
対象読者 初級
シリーズ
表紙イメージ
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目次

エピソードⅠ 大恐慌の津波がやってきた!

第1章 マルクスの見た悪夢

1 マルクスの人物像

人生の辛酸をなめたマルクス

天才革命家の顔

マルクスの陰にエンゲルスあり!

2 マルクスが生きた一九世紀の欧州

封建制から資本主義に移行したものの…

『蟹工船』に見る搾取の実態

3 『資本論』の土台

マルクスが目指した社会主義とは?

ヘーゲルと弁証法

マルクス独自の歴史観―唯物史観

第2章 『資本論』のキーコンセプトを押さえておこう!

1 商品が資本主義分析の出発点

商品には使用価値と価値がある

マルクスによる労働の区分

価値法則があるから、商品は等価で交換される

疎外の意味

2 資本家が儲けるカギは、剰余価値の増大にある

絶対的剰余価値の増大

労働生産性の向上で相対的剰余価値を増大

他に先んずれば、特別剰余価値の増大も!

3 マルクス経済学でいう「資本」とは何か?

不変資本と可変資本

商業資本と産業資本

利子産み資本 71

4 資本蓄積と内的矛盾

資本の集積(集中)?

単純再生産と拡大再生産

資本の有機的構成とは何か

相対的過剰人口の問題

利潤とは何か?

部門内平均利潤率

資本主義では、利潤率がだんだん下がってくる?!

5 資本主義経済とその矛盾の発露=恐慌

恐慌の原因その一…貨幣

恐慌の原因その二…生産と消費の矛盾

恐慌の原因その三…商業と信用

グローバル資本主義と恐慌

エピソードⅡ 「強欲(エゴ)と無責任」の資本主義

第3章 金融資本と資本主義自壊のメカニズム

1 金融資本の成立と恐慌

ヒルファーディングVSバヴェルクの論争

金融資本の成立

ヒルファーディングが説く恐慌発生の条件

2 新自由主義とグローバル資本主義の台頭

新自由主義の登場

グローバル資本主義の台頭

アントニオ・ネグリのいう「帝国」の出現

3 カジノ資本主義とマネーモンスターの跋扈

マネーモンスターが引き起こすバブルリレー

ITバブルとマネーモンスター

通貨危機とマネーモンスター

住宅バブルとマネーモンスター

証券化というワナ

サブプライム焦げ付き問題から経済危機へ

ポンツィとミンスキー・モーメント

金融危機の真犯人(?)

金融工学の誤算と「ブラックスワン」

ケインズの美人投票論

ポパーとソロスのオープンソサエティ論

バフェットの「デリバティブ=時限爆弾」論

4 マルクスが予言した新自由主義自壊のシナリオ

格差と貧困社会の到来

日本でもますます顕著になる格差と貧困

格差の世代間継承 161

巨額の財政出動の長期化はハイパーインフレを招く!

終章 ポスト資本主義への胎動

金融社会主義への道程?

利潤第一主義ではない金融

マルクスの時代と変わらぬ搾取と貧困の世界

グラミン銀行のユニークな評価方法

マルクス思想の実践者=ジャック・アタリ

ユヌスとアタリの共通点…マルクスのDNA

公益資本主義というスキーム

公益資本主義とCSRの違い

プラウト経済民主主義

マルクスの思想を体現する国がある!?

マルクスが想定した「理想社会」への光明

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