ポケット図解 マックス・ウェーバーの経済史学がよくわかる本
概 要
資本主義の本質を解き明かしたマックス・ウェーバーの思想や経済史学をやさしく図解した入門書です。「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」の著者、マックス・ウェーバーは今から約100年前に、その著書において人間の行動を内面から律する道徳や倫理が市場経済の発展にどのようにかかわるのかという問題に肉薄し、資本主義の矛盾が巨大企業の暴走や労使関係の悪化、経済格差の拡大というかたちで露呈すると予言しました。ウェーバーの経済史学を通して資本主義発生の心理的メカニズム、禁欲理論と転職義務など資本主義の本質を解説。混迷を深める、今日の市場経済の課題を解く鍵をマックス・ウェーバーから学びます。
| 著者 |
松田裕之 |
| 価格 |
円(税込)(本体800円) |
| ISBN |
978-4-7980-2518-6 |
| 発売日 |
2010/2/10 |
| 判型 |
四六 |
| 色数 |
2色 |
| ページ数 |
144 |
| CD/DVD |
- |
| 対象読者 |
入門 |
| シリーズ |
ポケット図解 |
サポート情報は以下からご参照下さい。
目次
第1章 ウェーバーとは何者か?
1-1 悲劇の知性マックス・ウェーバー
1-2 ウェーバーのプロフィール
1-3 ウェーバーの生きた時代
1-4 ウェーバーを感化した二人の巨人
1-5 ウェーバーの主要著作
1-6 良き伴侶マリアンネ・ウェーバー
コラム ウェーバーと近代の日本人
第2章 ウェーバーの社会経済史学
2-1 ウェーバーと古典派経済学
2-2 経済分析における歴史の役割
2-3 ウェーバーの社会学方法論
2-4 「救い」がもたらす世界像
2-5 西欧は普遍的文化のゆりかご
2-6 資本主義と近代資本主義
2-7 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の誕生
2-8 『倫理』論文に隠されたドンデン返し
コラム ウェーバーの経済史観の継承
第3章 宗教改革のインパクト
3- 西欧近代化への扉
3-2 宗教改革と主権国家
3-3 トレルチの『近代世界とプロテスタンティズム』
3-4 意図的なズレをともなう論理
3-5 ルッターとカルヴァンの教説
3-6 大西洋を渡った宗教改革
3-7 歴史に潜む逆説の解明へ
コラム ウェーバーのアメリカ視察
第4章 近代資本主義の精神的系譜
4-1 ゾンバルトの『近代資本主義』
4-2 資本主義の「精神構造」とは?
4-3 職業統計から組み立てた仮説
4-4 伯父カール・ダヴィッドのサクセス・ストーリー
4-5 ベンジャミン・フランクリンという人物
4-6 フランクリンから若き職業人へ
4-7 ヤーコプ・フッガーの商人根性
4-8 効用理論から解く「時間は貨幣である」の真意
4-9 功利主義に隠された非合理性
4-10 ウェーバーは知的犯罪者なのか?
コラム 司馬遼太郎の文明史観
第5章 禁欲倫理と天職義務
5-1 「原罪」が生み出す禁欲の倫理
5-2 キリスト教の禁欲が意味するもの
5-3 修道院に見る資本主義の萌芽
5-4 宗教改革による禁欲の世俗化
5-5 ルッターの思想的な後退
5-6 カルヴァンの予定説の恐ろしさ
5-7 予定説に救いを求めるには?
5-8 逆説をもたらすズレの生成
5-9 「神の栄光」に浴するために
5-10 日々の功罪を記した貸借対照表
コラム 儒教とプロテスタンティズム
第6章 自立する資本主義の精神
6-1 「天職」と「営利」の関係
6-2 市民的な職業倫理の誕生
6-3 宗教的義務としての自己管理
6-4 「消費の否定」と「営利の解放」
6-5 近代的な企業家と労働者の誕生
6-6 『倫理』論文に覗くマルクスの刻印
6-7 競争と不平等の正当化
6-8 フランクリンからカーネギーへ
6-9 「資本主義の精神」が築いた王国
コラム 「被造物神化の拒否」とT型フォード
第7章 ウェーバーから現代への問い
7-1 「鉄の檻」としての資本主義秩序
7-2 ウェーバーとダーウィニズム
7-3 ウェーバーの語る資本主義の未来
7-4 「資本主義の精神」の良心的な発露
7-5 観客なきスポーツゲームの憂鬱
7-6 ニーチェの『ツァラトゥストラはかく語りき』
7-7 マルクスの「疎外」と「鉄の檻」
7-8 「精神なき専門人」の時代へ
7-9 社会主義に対する危惧の表明
7-10 新たな軌道に導く転轍器とは?
コラム 岐路に立つ「神なき資本主義」の国日本
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