図解入門 よくわかる ステンレスの基本と仕組み
概 要
地球に優しく、工業材料としても優れた「ステンレス」の性質、製造、材料、加工の基礎知識を豊富な図表とともに解説した入門書です。ステンレスは表面が非常に薄いクロムの酸化皮膜で覆われているため「錆びない」という性質を持っています。そのため、ステンレスはキッチンのシンク、ナイフやフォーク、パソコン、自動車、窓枠、ガスタービンなど、人間の生活を支える様々な品物に使われています。本書では、ステンレスの歴史から多彩な用途、物理的・機械的性質や種類、原料及び製造方法や加工方法、環境への影響やリサイクルまでステンレスのすべてをやさしく解説しています。
| 著者 |
飯久保知人 |
| 価格 |
円(税込)(本体1300円) |
| ISBN |
978-4-7980-2696-1 |
| 発売日 |
2010/7/28 |
| 判型 |
A5 |
| 色数 |
2色 |
| ページ数 |
180 |
| CD/DVD |
- |
| 対象読者 |
入門 |
| シリーズ |
図解入門 |
サポート情報は以下からご参照下さい。
目次
第1章 ステンレスの歴史と産業の歩み
1-1 ステンレスとは?(とてもエコな材料)
コラム ステンレスの鋼種記号
1-2 祖先はダマスカス鋼(古代インドの神秘の鋼)
1-3 ステンレスの第一号は鉄(白金合金?)
1-4 ステンレスの誕生(20世紀初頭に発明!?)
コラム クロムの語源
1-5 日本のステンレスの歩み(生産技術の進歩とともに)
1-6 ステンレスの生産の現状(エコや環境によって広がる用途)
コラム 貴金属
1-7 ステンレスの需要の変遷(国内市場の変貌)
コラム ダマスカス鋼の功績
第2章 ステンレスの多彩な用途
2-1 家の中で見られる家庭用品(最も目につく厨房機器)
コラム 古代から知られている物質
2-2 洋食器、刃物(高級品にシフトしつつある)
2-3 多層ステンレス鍋(IH鍋にも使われる)
2-4 ステンレス屋根、外装(使用が増大している)
コラム 最も古い金属製品
2-5 建物のインテリア(様々な顔を持つ)
2-6 パソコン、HDD、マイクロモータ(電気製品の要件を満足する)
コラム レアメタルとレアアースメタル(その1)
2-7 半導体製造装置、真空機器(高信頼性が厳しく要求される)
2-8 高齢化社会に貢献するステンレス(インプラントって何?)
2-9 自動車やモーターサイクル(耐摩耗性や耐食性が求められる)
2-10 エネルギー機器(ステンレスの活躍ぶり)
2-11 ステンレス極細線(何に使うんだろう?)
コラム 錬金術師とステンレス
第3章 ステンレスの優れた耐食性
3-1 最大の特長は錆びにくいこと
(すべてのステンレスに共通)
3-2 錆びない根源は表面皮膜にあり(皮膜のメカニズム)
3-3 皮膜に錆びないマジックが!(不動態皮膜のおかげで優れた耐食性)
3-4 本当にステンレスが錆びた?(顕微鏡で錆びを観察すると)
コラム レアメタルとレアアースメタル(その2)
3-5 ステンレスも環境によっては錆びる(もしも皮膜が壊れたら?)
コラム 鉄は最も安定な元素?
3-6 構造上のすきまに発生する腐食(塩素イオンが悪さをする)
コラム 人類と鉄
3-7 ステンレスが割れる腐食(腐食環境と部品に加わる応力で発生)
3-8 結晶粒界は腐食されやすい!(クロムの炭化物が生成すると)
3-9 鉄のように錆びる(酸化力が弱い酸の環境下では)
コラム 建物に初めて使われたステンレス
3-10 弱い金属が非常に早く腐食する(金属が溶け出すメカニズム)
3-11 腐食にバクテリアが影響する?(微生物が繁殖する環境を断つ)
コラム レアメタル
第4章 ステンレスの物理的・機械的性質
4-1 ステンレスの結晶構造(種類によって原子配列が違う)
4-2 ステンレスと磁性(リニア新幹線でも使われている)
4-3 ステンレスと熱膨張(種類によって熱膨張が違う)
コラム 宇宙から飛来した隕鉄
4-4 ステンレスの熱伝導(熱の伝わりにくさの秘密)
コラム 「…ite」なんて要らない
4-5 ステンレスの硬さ(宇宙で使う特殊な軸受にも)
4-6 ステンレスの機械的性質(強度部材にも使える)
4-7 ステンレスの疲労(繰返しの力が加わると疲労する)
4-8 ステンレスの表面肌①(圧延と研磨で「光沢」も「くすみ」も)
4-9 ステンレスの表面肌②(自在に色もつけられる)
4-10 ステンレスの耐酸化性(高温の酸化にも強い)
4-11 ステンレスの高温強さ(耐熱鋼としても優秀)
4-12 ステンレスの低温特性(液体窒素/ヘリウムなどの容器にも利用)
4-13 ステンレスと人体(ニッケルアレルギー)
4-14 金属と細胞毒性(細胞にやさしい金属、怖い金属がある)
コラム 電気炊飯器のハイテク化
第5章 ステンレスの種類
5-1 化学成分による分類(クロムやニッケルが直接、影響している)
5-2 金属組織による分類(性質の異なるステンレス)
コラム 金属と顕微鏡
5-3 マルテンサイト系ステンレス(硬さが売りのステンレス)
5-4 フェライト系ステンレス(省資源型ステンレス)
5-5 オーステナイト系ステンレス(ステンレスの代表選手)
5-6 二相ステンレス(強さと耐食性が強み)
コラム ステンレス鋼の開発者
5-7 析出硬化型ステンレス(熱処理と加工で最も高い硬さに)
5-8 ステンレス快削鋼(削りやすさを売り物)
5-9 抗菌ステンレス(細菌を増殖させない)
5-10 ステンレスの規格と鋼種(一目でわかるステンレスの種類)
コラム 怠け者ガス アルゴン
5-11 ステンレスの規格と形状(形状も記号でわかる)
コラム ハッドフィールドの功罪
コラム メタンを主成分とする可燃ガス
第6章 ステンレスの製造
6-1 ステンレスの作り方(生産性の向上と品質の向上を達成)
6-2 ステンレスの原料(どんなものから作られるのか?)
6-3 ステンレスの溶解(まず原料を溶かす)
コラム 素(もと)の元素
6-4 炉外精錬(高い品質のステンレスを高能率で)
6-5 凝固・連続鋳造(目標どおりの化学成分や品質に精錬)
6-6 熱間圧延(板や線、管など望みの形に成形)
6-7 ステンレスの鋳造(鋳物)(溶かして固めるだけで経済的)
6-8 ステンレス粉末(粉末冶金って?)
6-9 ステンレスの熱処理(性能を作り込む)
コラム ステンレスの研究者第1号
第7章 ステンレスの加工
7-1 ステンレス板のプレス加工(ステンレス製品の代表格)
7-2 ステンレス板のスピニング加工(寸法精度が高く、素材を節約)
7-3 ステンレス部品の冷間鍛造(小型部品なら日常的に製造)
7-4 ステンレスの溶接加工(接合方法の代表選手)
7-5 ステンレスの切削加工(適した条件が必要)
コラム シェフィールドの浮浪児
第8章 ステンレスと環境、リサイクル
8-1 ステンレスとリサイクル(リサイクルの優等生)
コラム JIS規格の変遷
8-2 安全・安心なステンレス(飲み水を汚染しない)
8-3 ステンレスと大気汚染(排煙脱硫装置、排煙脱硝装置など)
8-4 ステンレスと環境保全機器(集じん装置、煙突)
8-5 ステンレスと水質汚染防止(水中で長期間使用されることが多い)
8-6 ステンレスと環境衛生機器(ごみ焼却炉)
8-7 ステンレスと下水処理(腐食、摩耗のはげしい処理場)
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