モノクロRAW現像の教科書
概 要
モノクロ写真は、撮影+現像という工程を経てはじめて魅力的な写真になります。それだけに現像は重要で、完成形のイメージがないまま現像をすると何度もやりなおすことになります。本書は、モノクロ写真の現像をもっとカンタンに上達したい人のために、どこまで現像するか悩む箇所を一目でわかるようにし、少しの練習で簡単に覚えられるプロのノウハウを解説します。最高の濃淡とコントラストを見極めるプロの技が身につきます!
著者 | 桐生彩希 |
価格 | 本体1700円(税別) |
ISBN | 978-4-7980-4271-8 |
発売日 | 2015/1/22 |
判型 | B5変 |
色数 | 4色 |
ページ数 | 128 |
CD/DVD | - |
ダウンロード | - |
目次
Introduction デジタル時代のモノクロ写真
モノクロ写真を楽しもう!モノクロの魅力と注意点
カラーで撮るかモノクロで撮るか
モノクロとRAWは相性抜群 思いどおりの濃淡に仕上げられる
モノクロは被写体も大切 モノクロで見る目を養おう
モノクロで大切な階調感はよいデータを撮ることで得られる
デジタルモノクロを堪能するなら市販のRAW現像ソフトも用意したい
Chapter 1 スタンダードなモノクロ化
モノクロ写真はここからはじまるモノクロ化の機能を覚えよう
変換方法による仕上がりの違い
高品位に仕上げるなら覚えるべきモノクロ変換の注意点
写真の調整でもっとも重要な露出を補正する機能を覚えよう
露出を補正する機能の例
モノクロの濃淡を調整するコントラスト補正のポイント
コントラストを補正する機能
01 彩度を下げて滑らかな描写で階調感の高いモノクロにする
RAW現像ソフトの「フィルター効果」機能
02 濃淡にこだわって印象的なモノクロに仕上げる
レタッチソフトも考慮に入れる
彩度を下げてモノクロ化した例
03 輝くようなハイライトが美しい透明感あふれるモノクロに仕上げる
「トーンカーブ」のコツを覚えよう
04 暗い中にも質感を出すシャドウを美しく見せるモノクロ化
白とびを軽減する「白レベル」機能
05 シャドウからハイライトまで豊富な階調感でモノクロ化する
ヒストグラムと色調の関係
補正の量で迷ったときは
Chapter 2 露出や質感にこだわる
仕上がりの質感を左右するシャドウとハイライトの調整
シャドウとハイライトを調整する機能の例
露出とコントラストを自在に操るトーンカーブ機能の特徴と使い方
各ソフトのトーンカーブ機能
明るくするか・暗くするか明暗の決め方で写真は変わる
大胆に露出を変化させてみよう
白とび黒つぶれの対応と対策を考えよう
階調のつぶれはカラーよりも目立ちやすい
06 明るく爽やかな色調のハイキーなモノクロに仕上げる
あると便利なソフトフォーカス効果
コントラストを強め過ぎない
07 暗くて重厚なイメージのローキーなモノクロに仕上げる
ローキーでハイライトを美しく表現
08 柔らかな陰が特徴的な軟調なモノクロに仕上げる
軟調や硬調に仕上げるポイント
09 印象的な陰影で表現された硬調なモノクロに仕上げる
警告機能で黒や白のつぶれを確認
モノクロ写真を調色してセピア調や色みのあるモノトーンに仕上げる
Chapter 3 被写体別モノクロテクニック
被写体を意識してモノクロ化するアイデア
写真を演出することであらゆるイメージが作り出せる
部分的に補正することでモノクロの味わいは深まる
10 滑らかで濃密なトーンで花の写真をモノクロ化する
ハイライトやシャドウの出力を調整する
11 雲の陰影にこだわって立体的にモノクロ化する
黒と白のレベルを調整する
12 雰囲気を重視して夕景や朝景をモノクロ化する
まったり感やシャープ感を出す
13 色が想像しやすいように紅葉のシーンをモノクロ化する
遠景の紅葉はモノクロ化が難しい
14 スナップ写真のモノクロ化は見せたい部分の濃淡を際立たせる
部分補正のメリット
Chapter 4 個性的なモノクロ作品を作る
個性的な作品を作るためにあると便利なプラスαの機能
デジタルっぽさを払拭する禁断の裏技が「プリントの複写」
15 ラフでハードにモノクロ化してインパクトのある仕上がりを目指す
画質を荒らす機能
フィルムの雰囲気が出せるモノクロ変換ソフト
16 赤外線フィルムで撮影したような幻想的なモノクロ写真にしてみよう
色別のモノクロ変換機能
雰囲気を高める効果
17 レトロな雰囲気が漂う粒状感のある甘い描写に仕上げる
ISO感度と粒状感の関係