成功するチームの作り方 オーケストラに学ぶプロジェクトマネジメント
概 要
世の中には失敗を重ねるITプロジェクトマネージャと、成功を重ねるITプロジェクトマネージャがいます。いったい、その差はどこにあるのでしょうか? 本書は、様々な楽器を束ねてひとつの音楽にまとめるオーケストラのコンダクター(指揮者)に学び、ITプロジェクトを成功させ続けるチームの作り方を解説します。部分最適化と全体最適化の活用、道具立て、予測と予兆、勇気と決断など、プロジェクトマネジメントの基本が身につきます。
著者 | 増田智明 |
価格 | 本体1400円(税別) |
ISBN | 978-4-7980-5002-7 |
発売日 | 2017/4/21 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 240 |
CD/DVD | - |
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目次
第1章 コンダクターとプロジェクトマネジメント
1 チームにおけるコンダクター(指揮者)の役目
2 プロフェッショナルな奏者≒プロフェッショナルなエンジニア
3 ハーモニー(調和)とは何か
4 チームが成し遂げる作品(製品)は何か
第2章 プロジェクト計画、プランニングの伝達
1 計画駆動とアジャイル開発とオーケストレーションと
2 形作る作品をイメージで共有する
3 どうやって形作っていくのか
4 三面図(WBS、PERT、ガントチャート)
5 CCPMと焦らない心
第3章 プロジェクトの構成員
1 新人が持っていない能力は何か
2 中途採用が持っている能力は何か
3 プロフェッショナルなエンジニア/プログラマとは
4 コンダクターとプロジェクトメンバーの関係
5 客演という外注
第4章 メンバーの技量
1 メンバーの能力を相互に知る
2 メンバーの能力を相互に尊重する
3 見極めに利用できるもの(ブログ、GitHub、資格)
4 「一緒に仕事ができる」条件を並べる
第5章 継続的な努力
1 チームに参加する時点が最低の実力
2 プロジェクトが終わった時点で最高点に達する
3 「Google 20%ルール」の本来の意味
4 「40時間勤務」の本来の意味
5 ツールを残して次回に備える
第6章 先人の知恵を活用する
1 新しいことを安易に取り入れない理由
2 暗黙知と形式知
3 UMLとパターンランゲージ
4 ISO9001と品質工学
5 温故知新の上にある新しい技術
第7章 現実を計測する
1 難破船のように漂わないために羅針盤を使う
2 現実に適応するためにハンドルを使う
3 希望が挫けないために航海日誌を書く
4 進捗率の自動計測とTDD
5 EVの本来の使い方
6 下降する進捗グラフ(バーンダウンチャート)
第8章 変化は好きですか?
1 世の中は思い通りにはいかない
2 世の中は変化ばかりではない
3 効果的な変化とは≒レバレッジ
4 計画駆動と要件定義
5 アジャイル開発とTOC
[コラム]すべてに目を光らせるために
第9章 仕事とバランス
1 チームでは何が有利か
2 チームでは何が不利か
3 「刺身システム」と「のりしろ」
4 マリッジリスクに対応する「ゆとり」
5 「ゆとり」の時間を何に活用するのか
第10章 ドロップアウトの条件
1 チームが悲鳴を上げる時
2 「排除すべき人」を排除する
3 ゼロ生産者とマイナス生産者に対応する
4 決断する「閾値」を決めておく
[コラム]戦略と戦術の違い
第11章 インセンティブと報酬
1 鞭のない「飴」
2 プロを雇うための費用を算出する
3 インセンティブを提案する
4 成果にのみ「報酬」を与える
[コラム]努力をムダにしない
第12章 差異と反復
1 ジル・ドゥルーズの『差異と反復』
2 本能で違いを読み取れ---差異
3 繰り返しで拡張しろ---反復
4 リスク管理とフェールセーフ
5 失敗学と危険な匂い