図解入門ビジネス 最新MMT[現代貨幣理論]がよくわかる本 (単行本)
MMT(現代貨幣理論)は、海外の大物経済学者を巻き込み、論争を起こしてきた異色の経済理論です。日本でも2019年からMMTに関する著作や報道が相次いで注目が高まっています。本書は、MMT経済理論の概要や構造を図解でわかりやすく解説し、よくある批判と誤解について解答する入門書です。MMTの名を半端に振りかざした粗雑な議論が増えている今「そもそもMMTとはなんぞや」というところを平易な形で入門者にもわかりやすく解説します。
第1章 MMTとは
1-1 MMTの概観
1-2 MMTが生まれてきた理論的背景① MMTへの経済学的系譜
1-3 MMTが生まれてきた理論的背景② 内生的貨幣供給理論の展開とMMT
1-4 MMTが注目されるに至った政治経済的背景
1-5 MMTに対するよくある批判とその反論 前編
1-6 MMTに対するよくある批判とその反論 後編
コラム MMT、リフレ派、積極財政派の違い
第2章 租税貨幣論
2-1 「モズラーの名刺」モデル
2-2 “税が貨幣を駆動する”
2-3 支出が先、税が後
2-4 国債は金利操作のためにある
2-5 現代通貨制度における財政システムの概観
2-6 政府と中央銀行の連結の詳細
コラム 貨幣の起源と歴史~商品貨幣論・金属主義の誤謬~
第3章 機能的財政論
3-1 機能的財政論とは何か
3-2 財政政策の手法:裁量的財政政策の忌避と自動安定化重視
3-3 支出① 「呼び水」政策の落とし穴
3-4 支出② 「的を絞った支出」
3-5 税① 税の経済的効果と「悪」への課税
3-6 税② 望ましい税制/不適切な税制
3-7 機能的財政論で考える「政府債務の将来負担」問題
3-8 本当の意味での「将来へのツケ回し」とは何か
コラム MMTの金利政策懐疑論
第4章 信用貨幣論・内生的貨幣供給理論
4-1 信用創造(銀行預金の創造)
4-2 信用創造に関する通俗的誤解とその修正
4-3 銀行預金による決済
4-4 信用貨幣論
4-5 内生的貨幣供給理論
4-6 Monetary Circuit Theory(あるいはCredit Theory of Money)
4-7 Monetary Circuit Theoryにおける利潤
4-8 MCTに基づいたハイパーインフレーションの考察
コラム 銀行が預金集めをする理由と、法定準備制度の実際
第5章 債務ヒエラルキー・債務ピラミッド
5-1 債務ヒエラルキー・債務ピラミッドとは
5-2 債務ヒエラルキーの崩壊と再形成① 経済のドル化
5-3 債務ヒエラルキーの崩壊と再形成② ソマリアシリングの顛末
5-4 様々な決済手法とグラデーションとしての貨幣
5-5 「貨幣の循環的論理」に基づく無税国家の成立可能性についての検討
コラム 現実の「無税国家」の分析~サウジアラビア、アラブ首長国連邦~
第6章 ストック・フロー一貫モデル
6-1 ストック・フロー一貫モデルとは① 会計的一貫性
6-2 ストック・フロー一貫モデルとは② 需要主導型の方程式体系
6-3 会計的一貫性とその含意① ゴルディロックス・エコノミーの凋落
6-4 会計的一貫性とその含意② 財政「黒字」の危険性
6-5 需要主導型の方程式体系の詳細① ケインズ型の方程式体系と行動様式・行動特性
6-6 需要主導型の方程式体系の詳細② ストック・フロー比率の「ノルム」
6-7 実例への適用① 世界金融危機(GFC)
6-8 実例への適用② ユーロ危機
6-9 会計的一貫性に基づくバランスシート表/取引フロー表
コラム マネー・マネージャー資本主義と「ミンスキーの半世紀」
第7章 ジョブ・ギャランティ
7-1 ジョブ・ギャランティとは何か
7-2 労働力の“バッファー・ストック”という概念
7-3 バッファー・ストック① 反循環的経済調整機能
7-4 バッファー・ストック② 労働力陳腐化防止と産業変革の円滑化
7-5 バッファー・ストック③ 中核的構成要素と一時的構成要素
7-6 ジョブ・ギャランティが提唱される背景
7-7 ジョブ・ギャランティは「最低限」であって「万能薬」ではない
7-8 ジョブ・ギャランティの詳細と主なベネフィット
7-9 ジョブ・ギャランティ vs. ベーシック・インカム
コラム グリーン・ニューディールとジョブ・ギャランティの“距離感”
第8章 MMTの開放経済(国際経済)分析
8-1 為替制度・通貨制度
8-2 為替制度・通貨制度① 固定相場制、金本位制、カレンシーボード制
8-3 為替制度・通貨制度② 通貨同盟(共通通貨)
8-4 為替制度・通貨制度③ 変動相場制
8-5 国際貿易の“機能的”アプローチ① 輸出は“費用”、輸入は“便益”
8-6 国際貿易の“機能的”アプローチ② 貿易赤字の持続可能性
8-7 国際貿易の“機能的”アプローチ③ 貿易赤字と産業・雇用
8-8 ストック・フロー一貫モデルに基づく国際収支分析
コラム 実際の通貨危機・財政危機に関するMMT的考察
第9章 MMTによって防ぐことができる様々な誤り
9-1 MMTのレンズによる矯正
9-2 誤り① 「財政赤字は維持不可能であり、財政黒字を目指すべき」
9-3 誤り② 「量的緩和によって経済を刺激できる」
9-4 誤り③ 「中央銀行が将来のマネーサプライの拡大を約束すれば、インフレを起こせる」
9-5 誤り④ 「財政出動はクラウディングアウト効果、マンデル=フレミング効果により無効である」
9-6 誤り⑤ 「財政支出によって経済刺激すれば、むしろ財政再建につながるので財政出動するべきだ」
9-7 誤り⑥ 「政府の資産も合わせた“政府純債務”では日本は健全だから財政は大丈夫」
9-8 誤り⑦ 「日本が財政破綻しないのは民間貯蓄超過、経常収支黒字のおかげである」
コラム 経済論議における誤謬のパターン
第10章 MMTに関連する発展的な議論
10-1 信用創造廃止論批判① 信用創造廃止論とは
10-2 信用創造廃止論批判② 貨幣と決済に対する誤解
10-3 信用創造廃止論批判③ 金融システムとマクロ経済についての無理解
10-4 金利政策についてのMMT的総括
10-5 国債廃止論の理論的構造
10-6 国債廃止論の留意点
コラム では中央銀行は何をするのか?
1-1 MMTの概観
1-2 MMTが生まれてきた理論的背景① MMTへの経済学的系譜
1-3 MMTが生まれてきた理論的背景② 内生的貨幣供給理論の展開とMMT
1-4 MMTが注目されるに至った政治経済的背景
1-5 MMTに対するよくある批判とその反論 前編
1-6 MMTに対するよくある批判とその反論 後編
コラム MMT、リフレ派、積極財政派の違い
第2章 租税貨幣論
2-1 「モズラーの名刺」モデル
2-2 “税が貨幣を駆動する”
2-3 支出が先、税が後
2-4 国債は金利操作のためにある
2-5 現代通貨制度における財政システムの概観
2-6 政府と中央銀行の連結の詳細
コラム 貨幣の起源と歴史~商品貨幣論・金属主義の誤謬~
第3章 機能的財政論
3-1 機能的財政論とは何か
3-2 財政政策の手法:裁量的財政政策の忌避と自動安定化重視
3-3 支出① 「呼び水」政策の落とし穴
3-4 支出② 「的を絞った支出」
3-5 税① 税の経済的効果と「悪」への課税
3-6 税② 望ましい税制/不適切な税制
3-7 機能的財政論で考える「政府債務の将来負担」問題
3-8 本当の意味での「将来へのツケ回し」とは何か
コラム MMTの金利政策懐疑論
第4章 信用貨幣論・内生的貨幣供給理論
4-1 信用創造(銀行預金の創造)
4-2 信用創造に関する通俗的誤解とその修正
4-3 銀行預金による決済
4-4 信用貨幣論
4-5 内生的貨幣供給理論
4-6 Monetary Circuit Theory(あるいはCredit Theory of Money)
4-7 Monetary Circuit Theoryにおける利潤
4-8 MCTに基づいたハイパーインフレーションの考察
コラム 銀行が預金集めをする理由と、法定準備制度の実際
第5章 債務ヒエラルキー・債務ピラミッド
5-1 債務ヒエラルキー・債務ピラミッドとは
5-2 債務ヒエラルキーの崩壊と再形成① 経済のドル化
5-3 債務ヒエラルキーの崩壊と再形成② ソマリアシリングの顛末
5-4 様々な決済手法とグラデーションとしての貨幣
5-5 「貨幣の循環的論理」に基づく無税国家の成立可能性についての検討
コラム 現実の「無税国家」の分析~サウジアラビア、アラブ首長国連邦~
第6章 ストック・フロー一貫モデル
6-1 ストック・フロー一貫モデルとは① 会計的一貫性
6-2 ストック・フロー一貫モデルとは② 需要主導型の方程式体系
6-3 会計的一貫性とその含意① ゴルディロックス・エコノミーの凋落
6-4 会計的一貫性とその含意② 財政「黒字」の危険性
6-5 需要主導型の方程式体系の詳細① ケインズ型の方程式体系と行動様式・行動特性
6-6 需要主導型の方程式体系の詳細② ストック・フロー比率の「ノルム」
6-7 実例への適用① 世界金融危機(GFC)
6-8 実例への適用② ユーロ危機
6-9 会計的一貫性に基づくバランスシート表/取引フロー表
コラム マネー・マネージャー資本主義と「ミンスキーの半世紀」
第7章 ジョブ・ギャランティ
7-1 ジョブ・ギャランティとは何か
7-2 労働力の“バッファー・ストック”という概念
7-3 バッファー・ストック① 反循環的経済調整機能
7-4 バッファー・ストック② 労働力陳腐化防止と産業変革の円滑化
7-5 バッファー・ストック③ 中核的構成要素と一時的構成要素
7-6 ジョブ・ギャランティが提唱される背景
7-7 ジョブ・ギャランティは「最低限」であって「万能薬」ではない
7-8 ジョブ・ギャランティの詳細と主なベネフィット
7-9 ジョブ・ギャランティ vs. ベーシック・インカム
コラム グリーン・ニューディールとジョブ・ギャランティの“距離感”
第8章 MMTの開放経済(国際経済)分析
8-1 為替制度・通貨制度
8-2 為替制度・通貨制度① 固定相場制、金本位制、カレンシーボード制
8-3 為替制度・通貨制度② 通貨同盟(共通通貨)
8-4 為替制度・通貨制度③ 変動相場制
8-5 国際貿易の“機能的”アプローチ① 輸出は“費用”、輸入は“便益”
8-6 国際貿易の“機能的”アプローチ② 貿易赤字の持続可能性
8-7 国際貿易の“機能的”アプローチ③ 貿易赤字と産業・雇用
8-8 ストック・フロー一貫モデルに基づく国際収支分析
コラム 実際の通貨危機・財政危機に関するMMT的考察
第9章 MMTによって防ぐことができる様々な誤り
9-1 MMTのレンズによる矯正
9-2 誤り① 「財政赤字は維持不可能であり、財政黒字を目指すべき」
9-3 誤り② 「量的緩和によって経済を刺激できる」
9-4 誤り③ 「中央銀行が将来のマネーサプライの拡大を約束すれば、インフレを起こせる」
9-5 誤り④ 「財政出動はクラウディングアウト効果、マンデル=フレミング効果により無効である」
9-6 誤り⑤ 「財政支出によって経済刺激すれば、むしろ財政再建につながるので財政出動するべきだ」
9-7 誤り⑥ 「政府の資産も合わせた“政府純債務”では日本は健全だから財政は大丈夫」
9-8 誤り⑦ 「日本が財政破綻しないのは民間貯蓄超過、経常収支黒字のおかげである」
コラム 経済論議における誤謬のパターン
第10章 MMTに関連する発展的な議論
10-1 信用創造廃止論批判① 信用創造廃止論とは
10-2 信用創造廃止論批判② 貨幣と決済に対する誤解
10-3 信用創造廃止論批判③ 金融システムとマクロ経済についての無理解
10-4 金利政策についてのMMT的総括
10-5 国債廃止論の理論的構造
10-6 国債廃止論の留意点
コラム では中央銀行は何をするのか?