オープンソースでメシが食えるか!? 成功するシステム構築のためのOSS活用術

オープンソースでメシが食えるか!? 成功するシステム構築のためのOSS活用術
著者 恒川裕康
ジャンル IT系書籍 > ネットワーク
書店発売日 2008/11/26
ISBN 9784798021362
判型・ページ数 4-6・248ページ
定価 1540円
(本体1400円+税10%)
在庫 品切れ・重版未定

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システム構築は、ベンダー製品や独自開発のシステムからオープンソースソフトウェア(OSS)の組み合わせによるものへとシフトしています。本書は、OSSの特性や歴史、従来のシステム構築との違い、導入や開発にあたって必要な考え方や技術・リソースなど、OSSによるシステム構築に必要なノウハウを読み物としてまとめました。「オープンソース」とはいったい何なのか、OSSの歴史、フリーソフトとの違いや保守が受けられないなどの誤解、OSS導入の失敗原因、OSS導入と運用のコツ、OSSを使いこなす方法、OSSとベンダー製品の組み合わせ方など、オープンソースを活用するためのすべてを解説しました。

【サポートはこちら】https://www.shuwasystem.co.jp/support/7980html/2136.html
第1章 オープンソースソフトウェアの現状
01 フリーソフトウェアがOSSの原点である
オープンソース=ソースコードがオープン
フリーソフトウェアの衝撃
X Window Systemプロジェクトの示した解
02 オペレーティングシステムまでフリーソフトウェアになった
新OSを作る2つの流れ
GNUに採用されたOS=Linux
03 もう1つのフリーOSプロジェクトを襲った悲劇とは?
もう1つのフリーOS=BSD
BSDを襲った悲劇のもたらしたもの
04 Microsoft社の戦略がOSSを生み出した?
Windows 95とTCP/IPの関係
Webブラウザ戦争がOSSの誕生を促す
05 オープンソースソフトウェアっていったい何?
オープンソースであることの定義
06 OSSは思ったより普及している?
Webブラウザから見るOSS
Webサーバから見るOSS
07 OSSの普及はネット関連分野だけか?
Officeから見るOSS
さまざまな分野のOSS
高度な分野にも耐えるOSS
08 バザールモデルとカセドラルモデルとは何か?
カセドラルとバザール
バザールモデルは開発を加速する
09 OSSの普及は一時的な現象なのか?
OSSはなぜ普及したか
需要が大きく増加した
10 インターネットとOSSの因果を知っておく
軍事目的でスタートしたインターネット
学術目的に転じたインターネット
日本での動き
次々と生まれる革新的な仕組み
インターネットとOSSの濃い関係
11 インターネットの発展がソフトウェア開発を難しくした?
コンピュータウィルスの登場
セキュリティの脅威はOSSを伸ばす
12 ソフトウェア開発の行き詰まりがOSS普及につながっている!
グローバル化がもたらしたもの
ソフトウェアビジネスの質的転換
13 コンピュータテクノロジの部品化の流れが進んでいる
巨大なコンピュータ
ワークステーションの登場
Microsoft社の登場
汎用化と部品化の定着
14 部品化を追求したらOSSになった
標準化が選択肢を拡げる
OSS間にも競争が起きる
ソースコードも部品化される
15 エンドユーザコンピューティングもOSSにたどり着いた
集中管理方式の限界
エンドユーザコンピューティングの登場
エンドユーザコンピューティングとOSS
16 世界に出遅れた日本におけるOSSの現状とは?
世界との普及状況比較
IT企業がOSSを使っていない?
17 日本の産業界でOSSが利用されない理由とは?
大企業ほどOSSを使用しない?
なぜ使わないか?
フットワークのよい中小企業
歴史的な要因
18 海外ではOSSに合わせてビジネスが変化し始めた
オープンソースのビジネス形態
ビジネスのための新しい形態が登場
ビジネスに取り残される日本
19 日本でもOSS普及への変化の兆しが現れてきた?
「圧力」によって使わざるを得なくなっている
それでも存在する「誤解」
20 Winny騒動の教訓とは何か?
フリーウェアに対する認識の間違い
ソースコードが公開されている意義とは
21 OSSのパラダイムとはどのようなものか?
OSSに対する「不安」と「違和感」
OSSの持つパラダイム
22 そして大きな自由度を手に入れる!
自由によって得られるもの
自由こそがOSSの最大の魅力

第2章 オープンソースソフトウェアに対する誤解
23 OSSはドキュメントどおり動作しない?
OSSがうまく動かないとき
古い情報を使ってしまう?
OSSはソースコードからコンパイルしなければならない?
24 OSSは品質が悪い?
本当に品質が悪いのか?
品質に対する「誤解」
それでも品質が悪い?場合がある
OSSならではのこと
25 OSSは機能が低い?
「低機能」という誤解
OSSは協調と部品化で進化した
26 OSSは保守が受けられない?
保守に何を求めるか?
OSSでは保守そのものに自由がある
必要なのは状況を把握していること
27 OSSはバージョンアップで互換性が保証されない?
OSSは互換性を意識しない?
互換性を維持し続ける自由もある
28 OSSはセキュリティに問題がある?
安全性を高めるもの
OSSならではのセキュリティ対応
OSSでなかったら
29 OSSにお金を払うのは無駄?
「無料」は本当に「得」なのか?
OSSで儲けることは「悪」か?
30 OSSを使うと、結局高くつく?
比較すること自体の「無意味」
OSSにも競争がある

第3章 なぜオープンソースソフトウェアの導入でつまずくのか
31 情報入手方法が間違っている?
OSSに対する情報はすでに古い?
ネット情報の過信は禁物
32 オペレーティングシステムの選択に間違いがある?
どのようなOSが使えるか?
何が目的なのかよく考える
ハードウェアも無視できない
33 インストールの方法が間違っている?
OSSは単体では使用できない!
情報供給側が持つギャップ
より便利な手段が整備されている
34 影響範囲の予想を間違っている?
OSSはどこに影響が及ぶかわからない?
意外と見落としがちなプリミティブな設定がある
35 導入ステップが間違っている?
どうしたら失敗するか?
どうしたらうまくいくか(プロの手順)?
36 スキルのミスマッチが失敗を呼ぶ?
OSSだからこそ必要なスキル
なぜマッチしないOSSを選んでしまうか
局面で要求されるスキルは異なる
37 業者の選択にミスマッチがある?
OSSの導入に関わるコストを正しく理解する
外部に依頼するときに陥りやすい失敗

第4章 オープンソースソフトウェア導入のツボ
38 OSSの導入で考慮すべきこととは?
いつでも大事なのは計画
39 まず何をしたいのか明確にする
やはり大事なのは要件定義
事前の学習を
40 適切なソフトウェアを選択する
まず調査する
機能を比較できるようにする
41 適切なOSを選択する
OSを選ぶにあたって検討すること
重要なのはパッケージを利用できること
ハードウェアありきは危険!
42 情報源と相談先をまず確認する
情報源を考える
相談相手を考える
43 導入の計画を必ず立てる
なぜ導入計画が必要か
導入のための4つのステップ
どうなったら完成と見なすか、を考える
タスク管理シートで管理する
44 標準設定を大切に進化型で設定する
「進化型」で進める
「標準」を活かして設定する
45 設定の記録を忘れない
なぜ記録を残すか?
何を記録に残すか?
46 最後の動作確認を行う
組み合わせには予期できない部分が残る
導入手順のまとめ

第5章 オープンソースソフトウェア運用のツボ
47 OSSの運用で考慮すべきこととは?
OSSではオーダーメイドになる?
自分のシステムをよく知る
バグやセキュリティ問題に対処する
48 正常な状態を記録すること
ログが基本となる
どこに着目するか
どのように扱うか
49 監視や運用管理もOSSでやろう
どのようなツールが使えるか
優れたツールはいろいろある
50 障害を未然に防ぐにはどうするか?
収集したデータから何がわかる?
問題がありそうならどうする?
51 バグやセキュリティの情報を集める
どこから情報を入手するか?
52 セキュリティホールの見分け方とは?
どのように見分けるか
53 アップデートの考え方とは?
アップデートを行うタイミングとは?
どのタイミングが現実的か
パッケージを使わない場合は少しやっかい
54 バグかもしれないと思ったらどうする?
相談する前に必要なこととは

第6章 オープンソースソフトウェアの価値を引き出す
55 自由度は安さ以上のメリットになる!
OSSのパラダイム理解で気の付くこと
自由に選び試すことができる
56 ソースコードが見えることの価値は計り知れない!
OSSはソースコードが公開されている
ソース公開のさまざまなメリット
ソースコードを読めばすべてがわかる!
57 ソースコードを変更できることの価値とは?
ソースをベースに機能を付加する
ソフトウェア開発手法が大きく変わる
ソースコードを有効に利用できる
58 それでもリスクが気になるか?
自由であることの裏返し
パラダイムを理解していれば問題ない
59 OSSは優秀な部品である
小さな部品を組み合わせるという発想
組み合わせることによって可能性が無限になる
60 組み合わせて使うことを考える
組み合わせる5つの方法
組み合わせで可能性が広がる
61 OSSの機能を存分に応用する
表面的な「機能」の下に隠れされるもの
いくらでも拡がる応用の幅
62 OSSに新たな機能を付け加える
ぴったりのものが見つからないときは
OSSを選択する
外部プログラムの作成やOSSの修正
修正のしやすい「きれいな」コードが多い
63 もうソフトウェア製品は不要か?
製品は本当に「不要」になるか?
「製品」が向いているものもある
64 製品とOSSを組み合わせて使う
OSSには厳しいものは製品で
OSSと連携できればOSSで
OSSが製品の強みを引き出す
65 OSSを活用するために必要なスキルとは?
OSS学習のためのカリキュラム
やはり重要なのは「Linux」
66 OSSの進化を引き出すプラットフォーム―「Linux」
なぜLinuxの知識が必要になるのか?
OSとしてのLinuxの知識が必要となる
Linuxプログラミングの知識も必要になる
67 OSS活用に欠かせないソフトウェア開発の力とは?
やはり強い「C言語」
Webでは強いLLとJava
68 OSSを組み合わせるシステムインテグレーションを行う力とは?
OSS活用に必要なのはインテグレーション能力
OSSならではのインテグレーションとは
69 できればあったほうがよいのが英語力
OSSの共通言語は「英語」?
テクニカルタームには「慣れ」が必要
70 OSS活用の実践から得られる力とは?
実践力は使ってこそ培われる
「システムを成功に導く力」を徹底的に磨く
71 できない部分は外部に委託する
必要に応じて外部に委託する
やはり実績は重視する
保証をどう考えるか
72 保守条件は必ず確認しよう
OSSへの不安は払拭できる
それでも保守を受けられるのが望ましい

第7章 終わりに
73 OSSの時代がやってくる
OSSは需要に応じて普及した
基幹系にもOSSが採用されだした
組み込み系ではますます盛ん
いずれはコモディティー化する
74 OSSを今すぐ使い始めよう
まずは少しずつ使ってみよう
エンドユーザコンピューティングを実践する
システムを徐々に移行させる
開発力で真の価値を引き出す
75 パラダイムを転換せよ!
OSSのパラダイムに立って考えよう
なぜパラダイムが身につかないか
使う目的を持とう
76 陳腐化の原則とOSSの核心
陳腐化は必ず訪れる
普遍的なものが核心となる

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