ポケット図解 マルクスの経済学がよくわかる本

ポケット図解 マルクスの経済学がよくわかる本
著者 阿部真也
宮﨑 哲也
ジャンル ビジネス
書店発売日 2009/12/16
ISBN 9784798024684
判型・ページ数 4-6・164ページ
定価 880円
(本体800円+税10%)
在庫 品切れ・重版未定

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カール・マルクスの書いた資本論から金融危機と世界恐慌のメカニズムを読み解く経済学の入門書です。2008年秋以来、世界は未曾有の金融危機に見舞われ、GDPの低迷、企業倒産数の急増、失業の深刻化など社会不安までも蔓延しました。マルクスは、今から150年前に著書「資本論」において、資本主義の本質的な矛盾を指摘し、やがて崩壊せざるをえないことを理論的に解明しようとしました。本書では、マルクスの資本論が誕生した背景から、資本主義の矛盾、恐慌発生のメカニズムをマルクスと関係のある論客の主張も交えつつわかりやすく、現代の資本主義が抱える問題の本質を解説。資本論をとおして資本主義への理解を深めます。

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第1章 『資本論』誕生の背景
1-1 『資本論』が生まれた時代
1-2 『資本論』とは何か?
1-3 『資本論』完成の裏には…
1-4 弁証法と唯物史観(ヘーゲルの影響)
1-5 国富論と労働価値説(アダム・スミスの影響)
コラム 『資本論』での「資本」と会計学の「資本」の違いとは?

第2章 『資本論』の基礎知識
2-1 商品には、2つの価値がある?
2-2 商品の価値は何で決まるのか?
2-3 具体的有用労働と抽象的人間労働
2-4 必要労働と剰余労働
2-5 価値法則と交換
2-6 絶対的剰余価値(剰余価値の種類1)
2-7 相対的剰余価値(剰余価値の種類2)
2-8 特別剰余価値(剰余価値の種類3)
2-9 物々交換の限界
2-10 貨幣はどんな役割を果たすのか?
コラム 「疎外」ってどういう意味?

第3章 資本主義の発展と自己矛盾
3-1 不変資本(資本には2種類ある?1)
3-2 可変資本(資本には2種類ある?2)
3-3 資本が巨大化する過程とは?
3-4 単純再生産
3-5 拡大再生産
3-6 資本の有機的構成の高度化
3-7 資本主義経済では人が余る?
3-8 資本主義経済では過小消費になる?
3-9 利潤の本質とは何か?
3-10 部門内平均利潤率とは?
3-11 部門間平均利潤率とは?
3-12 商業資本と商業利潤
3-13 なぜ利潤率が低下傾向を示すのか?
3-14 進化した資本の形態とは?
コラム 労働者の窮乏化論は、妥当か?

第4章 『資本論』と恐慌論の体系
4-1 マルクスの研究プランでの恐慌論
4-2 販売の偶然性と「命がけの飛躍」
4-3 資本制大工業の展開と恐慌の現実性
4-4 1825年、最初の資本制恐慌
4-5 産業部門間の不均衡と恐慌への発展
4-6 恐慌の究極の原因と実現利潤率の変動
4-7 収束体系と発散体系
4-8 特別利潤を追求する個別資本の競争
4-9 商業資本の光と影
4-10 現実資本と貸付貨幣資本の不一致
4-11 景気循環における実現利潤率の変動
4-12 金流出で恐慌が始まった
コラム オランダのチューリップ恐慌

第5章 『資本論』以降の経済学
5-1 ヒルファディングの『金融資本論』
5-2 レーニンの『帝国主義論』
5-3 シュンペーターの『経済発展の理論』
5-4 ケインズの『雇用・利子および貨幣の一般理論』
コラム 戦前日本のZaibatsu

第6章 1929年世界大恐慌に学ぶ
6-1 シュンペーターの技術革新論
6-2 信用膨張が過剰生産を覆い隠す
6-3 現実資本と貸付資本の不一致
6-4 恐慌の発火点はロンドンからニューヨークへ
6-5 寡占価格の硬直性による不況の深刻化
6-6 崩壊した市場の自動調整機構
コラム 経済と社会をめぐるポランニーの世界

第7章 金融危機と世界恐慌再発
7-1 ケインズ的需要管理政策の定着
7-2 金本位制度崩壊の足音
7-3 ニクソン・ショックとドルの世界支配
7-4 マーケティングによる需給調整機能の強化
7-5 需要管理政策の限界と市場原理主義
7-6 アメリカ製造業の弱体化と過剰生産の進展
7-7 貿易赤字の根底にあるドル垂れ流しの構造
7-8 過剰ドルの国際的貸付資本への転化
7-9 過剰貸付資本はバブルを求めてさまよう
7-10 アメリカ住宅市場の危機の構造
7-11 サブプライム・ローンと国際過剰資本
7-12 金融規制緩和と市場主義回帰の結末
コラム 基軸通貨をめぐる米中の角逐

第8章 マルクスの射程と第3の道
8-1 古典的恐慌と現代的恐慌との違い
8-2 需要管理体制と市場原理主義のジレンマ(または、相克)
8-3 市場、管理、ネットワークのパラダイム
8-4 ネットワークの多様な連帯
コラム 日本でのマルクス経済学小史

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