原価計算 事例で学ぶ実践のツボ!

原価計算 事例で学ぶ実践のツボ!
著者 株式会社グリップス 代表 堀内智彦
ジャンル ビジネス
書店発売日 2011/05/27
ISBN 9784798029801
判型・ページ数 A5・264ページ
定価 2200円
(本体2000円+税10%)
在庫 品切れ・重版未定

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原価計算は、理屈をいくら覚えたところでほとんど意味がありません。理論よりも実践、コストを削減し経営改善にまで繋げられるよう実践してこそ、初めて意味を持つのです。本書は、「原価計算の入門書を一通り読んで基本的なことは理解したけれど、具体的に実務にどのように適用して良いのか分からない。でも、難解な専門書は読む気にもなれない…」という思いの方を対象読者としています。原価計算を現場に簡単に取り入れるコツは、「問題解決したい必要な部分にだけ適用する」ということ。本書ではそのツボを、多数の事例を織り交ぜながら分かりやすく解説しています。

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第1章 これだけは知っておきたい原価計算の基礎
1-1 原価計算とは何か
「原価計算」という言葉の定義について考える
「原価計算」の意義
経営資源とは?
1-2 付加価値という用語を理解する
原価計算における最初の利益である「付加価値」について考える
付加価値とは?
付加価値の活用例
1-3 原価計算の必要性とは何か
デフレ時代の原価計算の必要性について考える
デフレ時代の選択と集中のために
値引き要求に対抗するために
1-4 原価計算の目的とは何か
原価計算の様々な活用法を整理する
原価計算の目的の整理
価格決定
期間損益計算
価格政策立案
利益管理
部門損益管理
業務的意思決定
受注選択
戦略的意思決定

第2章 「理論」ではなく「実践」のための原価計算
2-1 原価の三要素とは何か
原価計算の基本である原価の3つの要素
原価の三要素の定義
2-2 製造工程とは何か
製造工程(プロセス)について定義してみる
製造工程の定義
半製品、仕掛品とは?
プロセスとは?
2-3 財務会計と管理会計における原価の相違
財務会計と管理会計とでは、その目的と構造が異なる
企業会計とは?
企業会計と原価計算
財務会計と管理会計の相違点
2-4 管理会計における収益構造の理解
管理会計では、総費用を変動費と固定費に分けて考える
自社の収益構造の把握
収益構造の把握演習
2-5 原価計算の多面性
原価計算には複数の考え方が存在することを理解する
どの段階の原価が正しいのか
原価の捕らえ方の範囲を考える
財務会計上の減価償却と管理会計としての原価計算

第3章 製品別原価計算
3-1 全部原価計算とは何か
全部原価計算の特徴を理解する
全部原価計算の特徴と在庫生産するときの注意点
見込み生産方式による在庫管理上の問題点
見込み在庫リスクの代表例
在庫と全部原価計算
3-2 直接原価計算とは何か
全部原価計算の弱点をカバーできるのか
財務会計の収益構造
財務会計と管理会計との損益構造の相違
変動費と固定費の区分と棚卸
材料費に関する注意事項
全部原価計算の罠を回避する“直接原価計算”
直接原価計算の特徴
複数製品の組み合わせで利益を出すことを考える
数量を増やすと同時に値引き要求を受けたら、どう判断すべきか
小売業にも適用できる“交叉率”とは?
3-3 製造経費における注意点
減価償却や在庫について考える
製造経費の中でも特殊な経費“減価償却費”
期間対応とは?
減価償却資産とは?
資産なのに費用に変身?
償却済みの機械をつかうと原価がお得?
機械が変わると原価が変わる?
在庫は必要悪か? 何故在庫は嫌われるのか?
在庫は悪者なのか?
無在庫販売は理想形なのか?
製造業と在庫の関係
在庫と利益の関係は?

第4章 製品別原価計算の実践
4-1 経営改善への活用
コーヒー一杯を提供するための直接原価から考える
カフェの経営改善を目指す
コーヒーの原価計算
収益状況の把握
コーヒー売上に対する全部原価計算
直接原価計算と全部原価計算
全部原価計算の罠?
4-2 プロダクトミックス
限界利益の出る商品の組み合わせを考える
直接原価計算とプロダクトミックス
いくらの売上が必要か?「損益分岐点売上高」
4-3 直接原価計算における労務費
労務費を製造業以外に活用する手法
直接原価計算で労務費を考慮する
仕込み時間を直接労務費として考える
4-4 稼働率と客単価
限られた経営資源で、いかにして経営効率を高めるか
稼働率とは?
自社の稼働率を計算する
4-5 利益思考の原価計算
ドリンクとフードはどちらがお得なのか
変動費分析
飲み放題プランはメリットがあるのか?
変動費のコストダウン
変動費削減のステップ
単品とセットメニューどちらがお得か?
4-6 究極のコストダウン
原価計算を活用してコストを把握しながら売上を増やすしくみづくり
マーケティングとは?
売れ筋・死に筋の分析
究極のコストダウンは稼働率を上げ、売上を増やすこと

第5章 損益分岐点分析
5-1 CVP分析の意義
CVP(Cost、Volume、Profit)分析とは何か
短期的な利益計画の算定に必要な原価計算
「短期利益管理」のための原価計算
5-2 損益分岐点分析の意義
損益分岐点分析の意義を確認する
損益分岐点分析とは?
損益分岐点分析の諸要素
損益分岐点図表(利益図表)とは?
5-3 損益分岐点分析の具体的手順
計算はとっても簡単! 損益分岐点売上高とは?
損益分岐点売上高の計算方法を確認する
損益分岐点売上高の計算例
5-4 損益分岐点分析の活用法
損益分岐点分析はどのように活用できるのか
デフレ時代に対応した収益構造への変革
損益分岐点を改善して赤字になりにくくする
固定費を変動費化すると損益分岐点が下がるのか?
「固定費の変動費化」は万能ではない?
損益分岐点を引き下げる方策のまとめ
損益分岐点分析の応用事例
5-5 損益分岐点分析の成立条件
損益分岐点分析の制約とは何か
損益分岐点分析の仮定
CVPの感度分析の意義
最適マーケティングミックスの決定
多品種製品のCVP分析

第6章 セグメント別損益計算
6-1 セグメント別損益計算とは何か
セグメント別(多面的)損益管理の必要性
マーケティングにおけるセグメントの例
管理会計におけるセグメント別損益計算対象
6-2 部門別損益計算
部門(プロセス)ごとの原価・損益を検討する
コストは消費者が決定する時代!
足し算経営から割り算経営へ
セグメント別損益管理の必要性
部門別損益計算の考え方
売上高・限界利益と社内付加価値の関係
部門別損益計算とは“予算管理”
値引きをどうするのか
6-3 顧客別損益計算
お客様を格付けする
パレートの法則は正しいのか?
顧客別損益とは?

第7章 コストマネジメントのための原価計算(標準原価計算)
7-1 コストマネジメントとは何か
デフレ時代のコスト管理には標準原価計算が威力を発揮する
コストマネジメントの必要性
コストマネジメントに有効な標準原価計算手法
標準原価計算とマネジメントサイクル
標準原価計算の意義
7-2 標準原価の区分
「標準原価」というモノサシの精度(厳密さ)を考える
標準原価の概念とは?
7-3 標準原価の設定方法の概要
標準原価設定の方法を知る
“標準原価”の設定とは?
1個(枚)処理するのにいくらの労務費が適正なのか?
標準原価の設定ステップ
7-4 直接材料費標準の設定
直接材料費標準の設定手順を理解する
標準消費量の設定
標準消費価格の設定
7-5 直接労務費標準の設定
直接労務費標準における、標準時間の科学的設定方法
直接作業時間標準の設定
標準時間(ST)の設定
標準労務費率の決定
7-6 製造間接費標準の設定
製造間接費は予算化が基本
製造間接費は予定された稼動率で算定
部門別製造間接費の算定
製造間接費の固定予算と部門損益
7-7 標準製品原価の算定
標準原価の算定方法の概要
標準原価の周知方法
7-8 標準原価差異の算定と分析
原価差異改善が標準原価計算のキモ
原価差異の分析と改善がコストマネジメントの目的
固定予算による差異分析

第8章 意思決定のための原価計算(特殊原価調査)
8-1 業務的意思決定の意義
原価計算を使って問題を解決する
業務的意思決定
8-2 業務的意思決定の区分
「業務的意思決定」のレベル分けを試みる
戦略的と戦術的のレベル分け
業務的意思決定と原価計算
8-3 特殊原価調査とは何か
原価計算技術をプロジェクトの問題解決に活用する
特殊原価調査のスポット的活用
経営意思決定に役立つ特殊原価概念
8-4 特殊原価概念の種類
“特殊”の中味は損益とキャッシュフローの比較である
代替案の評価と選択
特殊原価に関連する用語の解説
8-5 差額原価収益分析の意義
差額原価収益分析とは意思決定の要素である
差額原価分析
戦術的意思決定のための差額原価収益分析
戦術的意思決定における特殊原価概念等の活用
8-6 原価・損益よりもキャッシュフロー
売れない時代のキャッシュフロー経営
原価・損益とキャッシュフローの関係
損益と収支の関係
コーヒーお代わり0円は正しいのか?
生ビール無料券は正しいのか?
まとめ買いは損か? 得か?

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