Dの食卓はなぜ伝説のゲームになったのか? 次世代に遺したいゲームプランニングの基本 (単行本)

Dの食卓はなぜ伝説のゲームになったのか? 次世代に遺したいゲームプランニングの基本
フォーマット:
単行本 電子書籍
著者 久遠馨
ジャンル IT系書籍 > パソコン一般
書店発売日 2014/09/30
ISBN 9784798041834
判型・ページ数 A5・192ページ
定価 1980円
(本体1800円+税10%)
在庫 品切れ・重版未定
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「Dの食卓」「エネミー・ゼロ」「リアルサウンド/風のリグレット」などの伝説の名作ゲームを制作し、若くして夭折した飯野賢治氏は天才ゲームクリエイターでした。本書は、飯野賢治氏のすぐそばで名作ゲームが生まれる様を見てきた著者が、飯野氏から学んだオリジナル企画を作るノウハウやゲームプランニングの法則を解説します。ゲームクリエイターを志す若い人はもちろん、ゲーム制作現場の裏側に興味を持つ人にもおすすめします。

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第1章 “Enoイズム”が世界を席巻する
1-1 “Enoイズム”の定義
●飯野賢治の作風に見られる傾向が“Enoイズム”
●“Enoイズム”は現代のゲームにも波及している
1-2 『Dの食卓』に見る「リアルな体験」へのこだわり
●全世界で100万本のセールスを記録した『Dの食卓』
●「リアルな体験」へのこだわり
●既存の作品からの影響
1-3 『エネミー・ゼロ』に見る「5感の活用」
●『Dの食卓』で見せたこだわりをさらに深化させた『エネミー・ゼロ』
●『エイリアン』『ゴースト』『2001年宇宙の旅』からの影響
●聴覚をフルに使ったゲームプレイの没入感
1-4 『リアルサウンド/風のリグレット』に見る革新性
●音だけでプレイする『リアルサウンド/風のリグレット』
●一流のスタッフを起用するこだわり
1-5 『ICO』に見る“Enoイズム”
●“Enoイズム”を受け継ぐ上田文人氏のオリジナル第1作目
●“触覚”を使ったリアルな体験へのこだわり
●『ICO』に埋め込まれた様々なモチーフやオマージュ
1-6 『ワンダと巨像』に見る“Enoイズム”
●ただひたすら“巨像”を探し出し戦うことに絞った潔さ
●「体験そのものの楽しさ」を追求するためにリアルさにこだわる
1-7 “Enoイズム”の正体
●“Enoイズム”を構成する6つの要素
●『Dの食卓』はなぜ伝説のゲームになったのか?


第2章 企画構築3つのスキル
2-1 企画書構築スキルを磨こう(1) 企画書の目的と概要
●企画書は人に見せるもの
●企画書の内容と体裁
2-2 企画書構築スキルを磨こう(2) 文章表現
●文体は「です・ます」体で
●句読点を上手に使おう
●文章量は少なめに
●漢字を減らそう
●誤字脱字をチェックしよう
●表記の統一をチェック
2-3 企画書構築スキルを磨こう(3) レイアウト・デザイン
●和文はゴシック体を使おう
●欧文は半角にしてプロポーショナルフォントを使おう
●文字サイズは用途別に統一しよう
●文字揃えは文章の長さに応じて使い分けよう
●配色は用途に合わせて4色に限定しよう
●内容によっては図解も活用しよう
2-4 アイデア発想スキルを磨こう(1) コピーアレンジ
●コピーアレンジはオリジナルをつくる第1歩
●『ポケモン』は『ウルトラセブン』にインスパイアされて生まれた
●『ICO』のパッケージはキリコの絵画へのオマージュだった!
●『スーパーマリオブラザーズ』は『不思議の国のアリス』がモチーフだった
●コピーアレンジは「単なる真似」ではない
2-5 アイデア発想スキルを磨こう(2) クロスオーバー
●『ドラクエ』は『ウルティマ』と『ウィザードリィ』のクロスオーバー
●「無人の東京」×「動物」×「サバイバル」のクロスオーバーで生まれた『TOKYO JUNGLE』
2-6 システム構築スキルを磨こう(1) ゲームシステム構築の基本
●ゲームシステムは2つの機能で構成される
●ゲームシステムの骨格となる3つの要素
2-7 システム構築スキルを磨こう(2) ゲームシステム周辺の検討事項
●システム構築の検討材料
●「ゲームジャンル」はゲームシステムとの整合性を考慮して選ぶ
●「プラットフォーム」は購買する対象層に合わせて選ぶ
●「画面視点」はジャンルを考慮して選ぶ
●「キャラクターの視点」はゲームの難易度を考慮して選ぶ
●3人称視点なら「キャラクターの移動/スクロール」も検討する
●ゲーム内容に応じて「イベント・シナリオの有無」も検討する


第3章 企画の根幹5つの要素
3-1 コンセプトをまとめよう
●コンセプトは1つに絞る
●『TOKYO JUNGLE』で学ぶコンセプトの基本3パターン
●『塊魂』で学ぶコンセプトとゲームシステムの関係
●『GOD EATER』で学ぶコンセプトとタイトルの関係
3-2 セールスポイントを考えよう
●基本は3つのフレーズ
●『化石モンスター スペクトロブス』で学ぶセールスポイントのつくり方
●『GOD EATER2』で学ぶシリーズ物のセールスポイント
●セールスポイントには実現性がなければ意味がない
3-3 ゲームシステムを考えよう(1) メインシステムとスイッチング
●メインシステムの2つの機能
●『パックマン』で学ぶスイッチングの意味
●『スーパーマリオブラザーズ』で学ぶスイッチングの重要性
●『クインティ』で学ぶスイッチングの発展
3-4 ゲームシステムを考えよう(2) 拡張機能
●スイッチングと拡張機能の違い
●『SOUL SACRIFICE』で学ぶ拡張機能
3-5 キャラクターを考えよう(1) 役割
●キャラクターの構造要素
●キャラクターの役割(1) 主人公
●キャラクターの役割(2) 敵対者
●キャラクターの役割(3) 協力者と第3者
●ウラジーミル・プロップのキャラクター論
3-6 キャラクターを考えよう(2) プロフィール
●プロフィールは必要に応じて決める
●名前は様々な元ネタから引いてくる
●年齢はユーザー層とキャラクターの設定を考え合わせて決める
●性別はユーザー層に合わせて決める
●職業はゲームの世界観と目的に合わせて決める
●国籍・種族は『指輪物語』を参考に決める
3-7 キャラクターを考えよう(3) 特性
●キャラクターの特性を決める7つの要素
●身体的特徴はグラフィックスに反映させることを考慮しよう
●声や話し方は俳優や声優を想定して決めよう
●動作や仕草はアニメーションパターンに反映させることを考慮しよう
●過去の生活はストーリーに応じて決めよう
●性格は「考え方」「感じ方」「行動」で特徴づけよう
●特技はゲームの目的に合わせて決めよう
●欠点は動機や目的に合わせて決めよう
3-8 キャラクターを考えよう(4) 動機と目的
●キャラクターの行動の切っ掛けとなる5つの動機
●動機が転じて目的になる
3-9 世界観をつくろう
●世界観を構成する5つの要素
●時代はなるべく具体的に設定しよう
●舞台もなるべく具体的に設定しよう
●ルールやシステムはゲームシステムとの整合性を考えよう
●キーワードにはこだわりをちりばめよう
●ガジェットは舞台やゲームシステムとの整合性を考えよう
●世界観におけるジャンルのお約束を守ろう


第4章 トライアングル連鎖の法則
4-1 同義のトライアングル連鎖をチェックしよう
●コンセプトとセールスポイントは同義になっているか?
●コンセプトとゲームシステムは同義になっているか?
●セールスポイントとゲームシステムは同義になっているか?
●コンセプト、セールスポイント、ゲームシステムのトライアングル連鎖
4-2 整合のトライアングル連鎖をチェックしよう
●ゲームシステムとキャラクターは整合しているか?
●ゲームシステムと世界観は整合しているか?
●キャラクターと世界観は整合しているか?
●キャラクター、世界観、ゲームシステムのトライアングル連鎖
4-3 2つのトライアングル連鎖をまとめてみよう
●すべての中心にあるのはゲームシステム
●トライアングル連鎖についての4つの疑問


第5章 面白さの分析
5-1 売れるゲームについて考えてみよう
●「売れないゲーム」の6つの理由
●『妖怪ウォッチ』に学ぶ、売れるゲームのつくり方
5-2 リスクとリターンと面白さの関係を考えよう
●『太鼓の達人』で学ぶリスクとリターンの意味
●『イライラ棒』で学ぶリスクとリターンの関係
●2種類のリスクを上手に使い分けよう
5-3 ゲーム性とゲームバランスの定義を考えよう
●ゲーム性を構成する4つの特性
●ゲーム性を決めるのはゲームバランス


第6章 企画書のつくり方
6-1 ゲームマニュアルを読んでみよう
●マニュアルを読めばゲーム企画に必要な要素が分かる
●マニュアルのもくじの例(1) 『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』
●マニュアルのもくじの例(2) 『デビルメイクライ3』
●マニュアルのもくじの例(3) 『SIREN2』
●どんなゲームのマニュアルにも共通する9つの構成要素
6-2 企画書の構成を学ぼう
●企画書の基本的な決まり事
●企画書を構成する13の項目
●企画書の構成項目(1) 表紙
●企画書の構成項目(2) もくじ
●企画書の構成項目(3) 企画概要
●企画書の構成項目(4) コンセプト
●企画書の構成項目(5) セールスポイント
●企画書の構成項目(6) ゲームの流れ
●企画書の構成項目(7) 操作方法
●企画書の構成項目(8) 画面構成
●企画書の構成項目(9) ゲームシステム
●企画書の構成項目(10) ガジェット
●企画書の構成項目(11) キャラクター
●企画書の構成項目(12) 世界観
●企画書の構成項目(13) ストーリー
●最終チェックを忘れずに!

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